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魔法少女と進める世界征服  作者: 北斗拳士郎
二章 秘密結社 鋼鉄の心臓(アイアンハート)
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人形使いの魔法少女

 アプリコットが映していた映像が終わるとドクターは立ち上がり話し始めた。


「アプリコットちゃんはイケメン幹部との戦いで壊されたのだと思っていたのだけれど、どうやら違ったようなのよん。まぁそれはさておき、さて山田ちゃん。アタシがなぜこの黒い髪の少女はあなたに関わってくるかもって言ったのかわかるかしらん?」


「……すみません、わかりません」


「あら。山田ちゃんにはわからないようだから正解を言っちゃうけれど、あの黒い髪の少女はあなたと同じ魔法少女よん」


「……え?」


 私は自分以外にも魔法少女がいることに驚いた。少し前に自分が魔法少女として契約するまでは実在することすら知らなかった存在がこんな近くにいるというのだ。そして驚いている私の表情を見ながらドクターは話を続ける。


「うふ。人形を操っているみたいだから人形使いの魔法少女……とでも呼ぼうかしらん。映像から推測すると扱う魔法は恐らく物質の変換によるゴーレムの創造と使役だと思うわ」


 人形使いの魔法少女……初めて知った私以外の魔法少女。その少女もまた自分と同じ様に何らかの組織に所属し、これから敵対することになってしまうことだろう。


 鋼鉄の心臓(アイアンハート)は製造した機械兵や兵器で争いを利用し、お金儲けを第一とする秘密結社だそうだ。この人形使いの魔法少女はなぜ、鋼鉄の心臓の一員として行動しているのだろう……私が憧れ、知っている魔法少女は平和のために悪と戦い頑張っているもの。世界平和が目的とはいえ、確かに自分自身も世界征服を企む組織に所属してしまっている。他人から見れば世界征服を企んでいる以上、眠れる獅子も鋼鉄の心臓も大した違いはないのかもしれない。


「ねえドクター。この人形使いの魔法少女はなぜ争いを利用するような鋼鉄の心臓に協力しているのかな……」


「それはさすがにアタシにはわからないわよん。でもね山田ちゃん、あなたもだけれど魔法少女である前に一人の人間だもの。何かしらの事情はあるんじゃないかしらん? あら。そういえば山田ちゃんが眠れる獅子に入った理由って確か……魔法少女への憧れと女子力が目当てだったような気がするのだけれど?」


「世界平和に協力するためです」


「え。山田ちゃん何かしら? 聞こえなかったわよん」


 明らかに聞こえたであろう私の答えに対し、ドクターはわざとらしく少し笑いながら聞き直してきた。


「世界の平和のために魔法少女の力を使うためです! 確かに最初は魔法少女に変身出来るこの力が欲しかった気持ちと女子力に釣られた部分はありました。でも今はそれ以上に魔法少女の力を正しく使いたいと思います。眠れる獅子のみんなが私を歓迎してくれたあの時に聞いた世界の平和を目指した世界征服に協力したいからです」


 聞き直すドクターに私がそう答えるとマスターが豪快に笑い出した。


「はははっ! 山田さん、よく言った! 最初の理由がどうであれ、俺を含めたこの眠れる獅子の皆は各々の目的は別にあるが世界の平和を実現しようとしている気持ちは同じだ!」


「うむ。そうじゃな。我々の最終的な目標は世界を平和にするための世界征服じゃ。眠れる獅子は征服活動も平和的な活動を基本としてはおるが、これから先はこの鋼鉄の心臓のような好戦的な組織と戦うことになることもあるじゃろう。山田さん……君を巻き込んでしまったことは本当に申し訳ないと思っている。じゃが儂らには君の魔法少女としての力が必要なのじゃ。改めてよろしく頼む」


「はい。私の力でよければ!」


 私はマスターと総統の世界平和のための世界征服への思いに改めて協力する意志を固めるのと同時に、鋼鉄の心臓に協力している人形使いの魔法少女を止めることを決意した。


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