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魔法少女と進める世界征服  作者: 北斗拳士郎
二章 秘密結社 鋼鉄の心臓(アイアンハート)
19/70

探索と新たな出会い

 繁華街を歩いてみると多くの飲食店や専門店が建ち並び、他にも百貨店やアミューズメント施設が建っていた。私はある程度の探索をしてから一度時間を確認をしてみると正午を少し過ぎていたので休憩と昼食をとるため現在地から近くにあるカフェに入ってみることにした。


 私が入ろうとしたその店にはカフェ&バー『ウツギ』と看板に書かれていた。


(ウツギ……? どこかで聞き覚えのあるような……)


 記憶の片隅に何か引っかかるような気がしたものの、私は特に思い出すことが出来なかったのでそのまま店に入った。


「お! いらっしゃい!」


 店の中に入るとカフェのマスターらしき人がカウンターに立っていたのでその姿を見ると……そこには眠れる獅子の地下アジトで会ったマスターと呼ばれる空木さんがいた。この時に私は店名の『ウツギ』での記憶の引っかかりを解消することが出来た。


「お! 君は山田さんじゃないか!」


「こんにちは空木さん。ここが以前に聞いていた空木さんが経営しているお店なのですね」


「あぁその通りさ! で、今日はどうしたんだい? もしかしてバイトの件で来てくれたのかな?」


「いえ、入るまでここが空木さんのお店だと知りませんでしたので残念ながら違いますよ。今回は町の探索中でそろそろ休憩と昼食にしようかと思いまして」


「なるほど! それなら空いている好きな席に座ってくれるといい!」


 私は店内を一度見渡すと奥に空いていたテーブル席に着いた。すると茶髪のポニーテールでメイド服のような恰好をした同い年くらいの女の子がこちらに近づいてきた。


「いらっしゃいませー。マスターの声が大きいから聞こえちゃっていたけれど、あなたがもしかしたらここで新しくバイトしてくれるかもしれないという山田さん?」


「はい。まだこちらに引っ越してきて日が浅いのでもう少し落ち着いたらお世話になろうかと思っています」


「ふむふむー。そう言えばこれもマスターから聞いていたけれど桜海学園に通うために引っ越してきたんだよね。あ……自己紹介がまだだったよね。私は天月美咲(あまつきみさき)。この春から桜海学園の高等部の二年生になるの。それと生徒会で会計をやっているんだ。これからよろしくね」


「天月先輩ですね。私は山田明です。学校でもよろしくお願いします」


「うーん……私のことは名前で呼んでくれる方が嬉しいかな。この前まで私も一年生だったからあまり先輩呼ばわりは慣れなくて。それにバイトもしてくれるなら学校だけの付き合いじゃないだろうし」


「それでは……美咲さんでいいでしょうか?」


「うんうん、それでオッケーだよ。まぁ引っ越してきて間もないならまだこっちに知り合いは少ないでしょ? 何か困ったこととか聞きたいこととかあったら私を頼ってくれていいからね」


「はい、その時は是非お願いしますね」


「あ……話が長くなってごめんごめん。今日は食事に来たんだよね。注文が決まったら呼んでくれればまた来るね。それではごゆっくりー」


  美咲さんはそう言いながら水をグラスに注いで仕事へと戻っていったので私はテーブルに置かれていたメニュー表を手に取り何を食べようか考えていた。


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