契約の完了と次の目的
「さてお姉さんがちゃんとした魔法少女になれたようですので次の計画を考えるのです」
「うふ。次はこちらからヤツらを攻めにいくのねん」
「えっと……ヤツらって?」
「ドクターの言うヤツらはお姉さんの歓迎会で話した征服活動中に戦闘が発生した他の秘密結社のことなのですよ」
「そう。まだ山田ちゃんには紹介できていない眠れる獅子のメンバーであるアタシの作ったロボを傷物にしてくれたヤツらよん! 許せないわ!」
「そう言えばそんなこと言っていましたね」
「前回の戦いではアタシもマスターもいなかったからヤツらに遅れを取ってしまったけれど次はアタシも出るわ! それに山田ちゃんもいるしヤツらを潰してやるわよん!」
「えっと……エリーちゃん。ドクター凄くやる気になっているみたいだけれど……」
「それはですね。自分の作ったロボットがやられたことが気に入らないらしいのですよ。でもロボットの知識や技術に関しては相手側の方が上手ですので仕方ないとは思うのです」
「うふふ。確かにアタシの作ったものを傷物にしてくれたことは気に入らないけれどそれだけじゃないわよん」
「他にも理由が?」
「うふ。それはね……アタシのロボを回収して録画されていた映像を見たのだけれど……そこにはね、アタシ好みのイケメンが映っていたのよん! ヤツらを倒したらあのイケメンをアタシのものにしてあげるわよん!」
「あ、はい。そうですか……」
ドクターの相変わらずな碌でも無いやる気の理由に聞かなければよかったと私は後悔した。
「理由はどうであれ、やる気があることはいいことなのですよ」
「そうなのかなぁ……」
「うふ。それじゃあ次の目的は打倒! 秘密結社、鋼鉄の心臓よん!」
「鋼鉄の心臓は主にロボットや人形と言った機械兵の扱いと数による侵略を得意としている組織なのです。一方、私達は少数ではあるのですがドクターとお姉さんの雷魔法は機械兵相手に相性は悪くないと思うのですよ。そして鋼鉄の心臓の目的は自分達の作った機械兵の戦闘能力を見せ付け、それを戦争利用に売りつけてお金儲けをすることを企んでいるみたいなのです」
「うふふ。ただ数が多いだけならアタシの敵ではないわよん。山田ちゃんにも期待しているからヨロシクねん」
「ドクターの目的はスルーさせて貰いたいですが、機械兵の戦争利用は止めないといけませんね……わかりました」
こうして私の魔法少女としての本契約を終えると同時に、眠れる獅子は鋼鉄の心臓との戦いが始まろうとしていた。




