変身魔法発動
ドクターに教えられた通り、私は魔法少女になった自分の姿をイメージする……そして変身したいという気持ちに切り替え魔法を発動させる。その瞬間杖の形が大きな鎌の形状に変形し、初めて魔法少女に変身した時のように私の体は杖から発せられる眩い光に包まれた。
光が発せられている中で私の服はイメージしていた白い魔法少女の服に変化し、肩に少しかかるくらいだった髪も憧れであった腰くらいの長さまで伸びていて頭にはリボンで可愛らしく装飾された帽子を被っていた。そして大鎌となった魔法の杖から発せられた光は消え、私の姿は魔法少女へと変身を完了させた。
「で、出来ました!」
「うふふ。変身出来たわね。素敵よ山田ちゃん」
ドクターはそう言いながら部屋の中にある全身を映せるスタンドミラーを運んできた。
「山田ちゃんはまだ変身した自分の姿を見たことがないでしょうから見えるように鏡を持ってきてあげたわ。さぁ自分でその姿を見るのはどうかしら」
「これが……私……」
初めての変身では自分の姿を見ることが出来なかったのでわからなかったけれど、本当に魔法少女になることが出来たのだと鏡に映った自分を見ることで初めて実感する。
「なかなか可愛いじゃないの。アタシとしては魔法男の娘じゃないのが残念だけれど」
「まだそれ諦めてないんですか……」
「あら。諦めるわけないじゃないの。まぁ今はそのことはいいとして早速だけれど本契約を始めちゃうわよん」
「はい。でも本契約ってどうしたらいいのです?」
「うふふ。それじゃあ今から説明するわね」
ドクターは話しながら白衣のポケットから一つの透明な宝石のような物を取り出した。
「この石は魔法の世界のアタシの雷の国で作られる魔石よん。この魔石には既にアタシの魔力と雷魔法が込められているわ。あとは山田ちゃんがこの魔石に自分の血で名前を書けばいいわよ」
「え……血ですか?」
「えぇ、血よ。血なら別に鼻血とかでもいいわよ。まぁここに針を持ってきているからこれで軽く指先を突けば大丈夫よん」
「わ、わかりました……」
私はドクターから針を受け取ると、その針で指先を軽く突く……すると指先から少し血が出てきた。
「さぁ山田ちゃん、その血で魔石に名前を書くのよ」
次にドクターから魔石を受け取り、私はその魔石に自分の名前を書き始める。
「やまだ……あきら……っと。これでいいですか?」
「えぇ、これでオッケーよん。それじゃあ最後の仕上げをするわね。少し待っててちょうだい」
ドクターはそう言うと私から魔石を受け取った。




