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魔法少女について
秘密結社『眠れる獅子』の地下アジトで私の歓迎会が終わった翌日、私は自分の部屋でテレビを見ながら過ごしていると玄関のドアホンを誰かが押した。
ピンポーンと音が鳴り響くと同時に扉の前から私の名前を呼ぶドクターの声が聞こえた。
「山田ちゃーん。いるかしらん?」
呼ばれた私は玄関に向かい扉を開けた。
「こんにちはドクター。どうかしました?」
「うふふ。忘れちゃってたのだけれど、山田ちゃんにあげた魔法の杖についてちゃんと説明できてなかったわよね?」
「あ……確かにまだ変身できただけでちゃんとした使い方とかはわからないままでしたね」
「でしょう。だから使い方を教えてあげるわ。あと変身による肉体能力の強化だけじゃなく正式に魔法が使えるようにしてあげようかと思ったのよん」
「え!? 本当に魔法が使えるんですか!? そう言えば魔法少女扱いをされてはいましたけれど……魔法少女要素は杖の変形、服や見た目的な変化とドクターを蹴り飛ばした時のような物理的な強化くらいしかなかったですね……」
「とりあえずアタシの部屋から地下アジトへ行くわよん。説明ついでに魔法の試し撃ちもさせてあげるから」
「はい」
魔法が本当に使えるかもしれない……魔法少女に憧れを抱いていた私は期待をしながらドクターの言葉に頷いた。




