G1ジョッキー誕生
外は大風で雪が頬に当たる季節だ。
その時コンビニ店員でフリーター田中は、いつものように立ち読みをしようと古本屋にやってきたわけである。
立ち読みをしていると店内の奥の方に見たことがある顔を見つけた。154cmくらいの小柄な男である。競馬ファンの田中は(あ、あれは騎手の柴武将英だ!と思った。)
田中「おい!柴武!先週はお前のヘボ騎乗のせいで5万円スッタんだぞ!バカ!」
柴武「なあ。ゴルフせえへん。」
田中「えっ?」
柴武「だからゴルフ」
田中「どこで」
柴武「ここで」
田中「こんなとこでやったら迷惑やろ!」
柴武「パターや」
田中「そういう問題じゃねえ!こんなんだから40超えてもG1を勝てないんだ!お前は!外でやろう」
柴武「季節考えろや」
柴武「5回勝負や」
田中「OK」
柴武「よしっじゃ俺から」
コーン、ポトッ
柴武「入った」
田中「じゃあ」
コーン・・・・・
田中「うわぁ。。。外れた」
柴武「スタートは良く決めたな。」
柴武「2打目」
カーン。ドン
田中「外したな。強く打ちすぎたかな。次」
カーン。ポトッ
柴武「入れよった1対1や。2コーナー(回)で持ち直しよったか」
カーン。ポトッ
柴武「入った。いらっしゃいませ~~」
店員ABCDE「いらっしゃいませ~」
柴武「いらっしゃいませといったら店員が叫びよるった」
田中「ははっじゃあ次」
カーンポトッ。
柴武「3コーナー(回)は無難に行ったかっ次4回目」
カーンポトッ。
柴武「入った。」
田中「じゃあ4回目いくぜ!」
カーン・・・・・・
田中「いけいけいけっ」
柴武「はいるなっ」
ポトッ
田中「入った~~」
柴武「勝負は最後の直線5回目かいけ~~」
カーン!!
田中「危ない」
ドーン
これが今回の事件の詳細である。
翌日のスポーツ新聞は『柴武 G1ジョッキー誕生!・・・古本屋でゴルフ』