魔王辞めたいこの頃(涙)
やあ!前前世が侍。前世が勇者。そして今世が普通の高校三年三組の男子高校生の案里 壬蔦 だよ。よろしく。
突然だが前世の記憶が戻るのは生まれてからではなくふとした拍子で蘇るんだ。
例えば、二回目の勇者。異世界の貴族に生まれ日々鍛錬、勉学に勤しむ毎日!そしてなんか勇者に選ばれたとさ。いつぞやの勇者なんとか大会で武器・木の枝で優勝したのがまずったか?という感じでテンプレして魔王倒した後、クシャミしてそこでまさかの前世の記憶ドーン!前世は侍で燕相手に日々奮闘の毎日、そして編み出した秘剣。最後に決闘で敗北し死亡。そんな前世。
というか今頃?剣術チートできなくね?魔王倒す前に思い出せよ!と自分に突っ込みをしたことをいまでも思い出す。
そんな感じで前世思い出し時間は適当。思い出しても人格に影響なし。
つまり何が言いたいかというと・・・・・・。
「厨二卒業後にこれはない」
そう、俺、昨日中二卒業したんだ・・・・・。でも、目が覚めて欠伸したら前世記憶ドーン!正直いろんな感じでテンパった。
そしてその時、目の前に光が!う、うわぁぁぁ!?
目開けたらひれ伏す人々!!
話を聞くと・・・・・
1 まず俺は異世界に召喚されたらしい。
2 この世界は剣と魔法の世界。ただし魔法は魔族のみ使用可能。
3 人は武術を持って魔族に対抗する。
4 魔族おされ気味。
5 魔族は人と変らない、魔力の有無以外。
6 魔族にリーダーはいなかったが、このままだと滅ぼされる。
7 そうだ、魔力豊富でカリスマ溢れる威厳漂う方にリーダーとなってもらおう!
・・・・・ということらしい。
確かに俺は前世は普通に剣と魔法が全種族使える世界で勇者で魔力?あれって魔力が原料だったんだ~という魔力だったが・・・・威厳とかは・・・・ああ、前々世は道場の頭目だったわ。
面倒だし帰ろうと思ったが、ひと悶着あって、パフェの名の下に今俺は魔王をしている。
「そういえば」
「?どうかしましたか?魔王様」
「魔族人口少ないとはいえ魔法使えんのになんで負けてんの?」
「それは、魔族は基本魔力が魔法数回分しかなく、加えて呪文唱えてる間に攻撃されてしまうのが原因です」
「武術とかつかわないのか?」
「いえ、使わないのではなく使えないのです。我々魔族は魔法が使える変わりに体が弱いので激しい運動はちょっと・・・・」
・・・・・そら負けるわ。魔法ェ
「魔王様、デザートです」
「ktkr」
俺が魔王をしてる理由、それはこのパフェにある。魔族の食文化は味っ子並に進んでおりものすごく・・・・・美味い。デザートも神でしたw甘党?ありがとう!最高のほめ言葉だ。
「この食文化のため俺は修羅(魔王)になる!」
こうして俺の魔王生活が始まったとさwwww
ある日
「初陣なう」
「あの、私が言うのもなんですが、流石にこの軍相手に魔王様一人では流石に・・・・」
「俺、この戦いがおわったら、デザートフルコースを食べるんだ」
初陣の理由はなんか人間サイドが魔族に魔王(指導者)が召喚されたと聞いてなんか軍が来た。
「宰相よ、とりま、城でデザート作っててくれ。それだけでかつる」
「ハ、ハア」
さあ、デザート前の前菜といこうか!ん?デザートは主食ですが何か?
人間sid
「は、おいアイツ一人で我らに挑む気だぞ?」
「ははは、冗談言うなって」
「笑わせるなよw」
人間達は笑う。当然だろう彼らは今まで呪文を唱えてる最中に接近そして武でたたき伏せてきたのだから。
だが彼らは知らない。魔王は「詠唱?面倒だ破棄」とかいって魔族の半分が連携してやっと出せる対軍殲滅魔法も一瞬で出せるということを
「おい、いつもどおり突撃だ、呪文がおわる前に接近、剣で一刺しだ」
「迎撃魔法も所詮は単体が精々だから簡単だ。いつもは複数でのかく乱にてまどうところだが、今回は相手が一人。簡単だ」
「よし!行くぞ!ここから相手まで距離は約二百ほどだ、数秒で神速を用いて突撃だ!」
sid out
主人公sid
ん?くるっぽいな。じゃ、一言。
『エターナ○フォース○リザード』
ん、ネタぱくんなって?ネタに走るのは厨二の性だよ・・・・。
っと、ククク、相手は戸惑ってるな?いきなり見方の過半数が凍り漬けになって。
「フハハハ、良い表情だその勝ち誇る笑顔からの恐怖の顔」
フハハハハ・・・・・ッハ!ヤバイ、また厨二が、厨二がぁ!!危うく再発症するとこだったは・・・・・。
ん、逃げていくな人間軍。オワリに一言。
「フハハハ、人がマルでゴミのようだぁ!!」
数年後、あれ以来人間が魔族にちょっかいかけてくることはなく俺は平和に食事中。うまうま。かといって魔族も人間にちょっかいかけることは無い。魔族は基本大人しいしな。元ヲタクで厨二な俺との相性は抜群だ。
「さて、今日もグレート・マオウ・パッフェでも喰うか」
――――――――バンッ
「た、大変です!魔王様」
「なんだ宰相?パフェできたか」
「人間側が勇者をよこして来ました!!」
「勇者?誰それ?」
「すでに城まで攻め込まれてます!」
まじか!まさかこの言葉を言う日が来るとは!
「ええい!警備のものは如何した!?」
「皆勇者と聞いて一秒で逃げました!」
ええ!?ドンだけチキンだよ魔族!あ、でもヲタだったころの俺も常に逃げ腰チキンだった記憶が・・・。
「では勇者一行を王座の間で迎え撃つ!」
―――――王座――――
「で被害は?」
「ゼロです」
「・・・・・・」
まぁ、皆逃げましたからね、クソゲーすぎねぇか難易度・・・。
「ひぃ!勇者の気配が接近中うぅぅぅ!」
あ~あ、宰相どっかいっちゃったよ・・・・。
「ここまでです、魔王!!」
「ふぁ~あ、眠い・・・」
「いざ勝負です!まぉ・・・・う・・?」
んん?お、勇者よく見たら美少女やん。というか真っ赤な顔して如何したんだ勇者?
・・・・ッハ!もしかしてズボンのチャック開いてるのか!?俺社会の窓フルオープン!?
「あ、ああああの!?」
「ん?」
「もしかして貴方が魔王様ですか!?」
「そうだが~」
「そうですか・・・・・・・・・・・・・」
・・・・ほんと如何した勇者、今度はポーっとしたりモジモジしだしたぞ?
「あの・・・・」
「?」
「結婚してください!」
「帰れカス」
「酷い!?でもなにか快感が・・・・」
「もうほんと帰れよ、若しくはバトルシーンに入れよ」
「ああ、ご主人様の攻撃が私に・・・・・・」
「腹がすいたな、飯くいにいくか・・・」
もうほんと疲れた。勇者なのに魔王に求婚したりMだったり、欝だ。無視しよ・・・・。
「なら、どうか私をお食べになってください!!」
ちょ、服を脱ぐな、この脱げ女!っち、罵倒も逆効果とか!げ、俺のズボンに手かけんななし!ここはノクターンではないぞ阿呆が!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・数年後
魔王になりました。
いや、あの後なんかイロイロあってね・・・・・人間達は最後の頼みの綱、勇者が魔王側に着いたと聞いてあわてて魔族に交渉を持ちかけてきた。無論同盟のな。このままだと人間悪魔に滅ぼされそうなのを防ぐためだろう。
で、なぜ魔王から魔王になったというと・・・・あの勇者、王女でした。いや、なんで王女が勇者やねんと思ったよ、うん。
で、同盟の証に王女もとい勇者が嫁いできやがった。魔族は皆これ以上戦う必要ないからと全員賛成派・・・・・一人ぐらい反対派がいて欲しかったよ・・・。
で、とどめに王女一人っ子。はい、俺世界統一★やったね~。
まさかこの世界魔王領と人間の国一つで計二つしか国ないとかw
まぁ、王としての仕事は勇者に丸投げだ。後は頼んだ!勇者よ!
「御褒美下さい!ご主人様!!」
「いいから仕事しろ!阿呆が」
「ハァハァ、もっと罵って下さいご主人様」
「ご主人様とか言うなし」 ゲシゲシ←蹴ったり踏んだりする音
「あ、あぁぁ!も、もっとぉ」
「もうほんとヤダこれ、魔王辞めたい」
厨二とかご都合とかですみません。