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ゲームの世界で第二の人生!?  作者: シェイフォン
第5章 ハーレムの主として
34/55

ユウキ争奪戦開幕

ついカッとなってやった

後悔はしていない。


この章はかなりの確率でキャラ崩壊しますのでご注意ください。

キャラの性格が変わっていても突っ込まないでほしいです。

一種のお祭りと思って下さい。

 今、俺の立場はこのユーカリア大陸において最も力のある立場である。


 どの国も俺と敵対したくないばかりに贈り物が多いのだが、その中で最も多いものが。


「主、サイザール国から側室にとして姫が贈られてきました。どうしましょうか?」


「どうもこうもせんわ! 送り返せ!」


 あまりの女の多さに俺はついに切れてしまった。


「あの……そんな真似をなされますと主の評価が低下するかと」


 人形の様な美しさを持ったエルファは表情を変えずあくまで冷静にそう返してくる。


 俺は頭をバリバリとかきながら苦悶する。


「ああ、俺は何もしていないのに、どうして女性がこんなに集まるんだよ」


 言っておくが俺はまだ一人も手を出していないし、そんな噂をたてられるような真似すらしていないのにどうしてこんなことになるのか分からない。


「はあ……主。本気で気付いていなかったようですね」


 珍しくエルファがため息を吐き、そして朗々と語り出す。


「良いですか、この大陸では現在ジグサリアス王国が最も強いことはご存知ですよね」


 その通りなので俺は頷く。


「ですから他の国々は何とかご主人様に気に入られようといい贈り物を贈ろうとする。ここまでは良いですか」


「ああ」


「そして、この国において女性の立場はどうなっていますか?」


「どうなって……まあ、結構高い方だな」


 実際この国を動かしている者の大半は女性だからな。


 するとエルファは早口に捲し立て始めた。


「いいえ、結構どころではありません。異常なほど高いです。一体どこの国に軍政全般において男女比率1対9がありますか。断言できます、それはここ以外あり得ません」


「いや、だってたまたま女性の方が優秀だから」


 俺は能力で選んでいるから女性優遇など贔屓はしていない。


 偶然そうなっただけだ。


「しかし、世間はそう見てくれませんよ。『ジグサリアス王は女性が大好きで糸目を付けない』というのが各諸国の見方です」


「何だそれは!!」


 そんな不名誉な評価を受けていたのか。


 とても不本意だ。


「ですから他の国々はご主人様に女性を贈るのです」


「そんなことになっているのなら何故教えてくれなかったんだ。王である俺がそんな評価を受けているとジグサリアス王国の威信が低下してしまう」


 俺がそう文句を垂れるとエルファは複雑そうな顔をして。


「古参のフィーナ様やレア様の意見によるとその方が良いそうです」


「何故?」


「彼女達によるとご主人様は女性を積極的に採用していると広めることによって埋もれていた有能な女性がこの地に集まり、さらに彼女達が活躍するとその知名度が上がって遠くから有能な女性がここに来る。その繰り返しによって産業都市ジグサールはあそこまで発展したそうです」


「そうだったのか……」


 ジグサールの発展の陰にはそんな裏事情があったことを初めて知る。


「けど、主には悪いですが、ここは女性にとって天国ですよ。女性の力が強いから理不尽な差別や暴力を受けませんし、何より私達が必要だと思える施政を最優先で実行してくれますから」


 その分男性にしわ寄せがいっていると思うが。と、心の中で付け足しておく。


「そういえば主は女性経験ってありましたか?」


「いや、ないよ?」


「……」


 あまりにスッと返したのでエルファはしばし目が点になった。


 そしてそのまま数秒経過した後、ようやく動き出す。


「……あの、主? こう言っては何ですがそろそろ経験しておいた方がよろしいですよ?」


「は? 何故だ? 好きでもないのになぜ経験する必要がある?」


「いえ、国のためですから。色によって主が惑わされたらどうするんですか」


「それは不味い」


「その通りです。ですから一度経験しておくことをお勧めしますよ。何なら市井の人でも良い。現在この国は見目麗しい女性が多く集まっていますから彼女達にお願いしてもよろしいのでは」


「ハハハ。冗談にしては面白いな、市井の人がそう簡単にOKをするはずがないだろうが」


「いいえ、そうとは限りませんよ。むしろこの大陸最高の実力者である主に抱かれることをお望みになっている方は多数います」


 ここで顔をにやけさせてしまった俺を責められる者は誰もいないだろう。


 ヤバイ……これ以上続けると変な気分になりそうだ。


「ああ、そうか。そういった話はまたあとで検討しよう。所で今日の夕飯についてだな」


 俺はエルファとの会話をここで変更しようとしたのだが。


「欲情が湧き上がりそうでしたから止めましたね?」


 鋭い……


「とにかく、主は早急に免疫を付けるべきです。何なら私でも――」


「あー! あー! 聞こえない!」


 これ以上聞くと引き返せなくなる様な予感がしたので俺は形振り構わず両耳を塞いで大声を上げながらその場を後にした。

 

「……そうですか。それなら実力行使です」


 エルファのそんな呟きが聞こえた様な気がした。

一度でいいからこういうのを書きたかったんだ。

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