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ゲームの世界で第二の人生!?  作者: シェイフォン
第3章 貴族として
19/55

完成

「完璧だな」


 魔物大進行まで後半年を前にして俺はレアとフィーナを前にしてそう宣言する。


 それを肯定するかの様にレアが口を開いて。


「はい。技術の面ですが、ユウキ男爵の弟子であるサラがジグサールに住み付いたためそういった技術関連が大幅に飛躍しています。おそらくジグサールはシマール国どころかユーカリア大陸全体から見ても工業の面においては他の追従を許さないでしょう」


 治安が安定したのでようやくサラを呼べる環境が揃った。


 ここに来た当初は危険すぎて招けなかったが今は違う。


 今のジグサールに昔の荒廃したイメージはもはや無い。


 国内有数の治安の高さを誇る都市へと変貌したのだ。


「ウフフ、本当に嬉しいわあ」


 フィーナもやはり喜んでいる。


「エルファ様紹介のティータがあれほど使えるなんてねえ。おかげで私の仕事も大助かりよ」


「ええ、私もヒュエテル様が財務を担ってくれたおかげでずいぶん楽になりました」


 サラを呼んだついでにティータさんとヒュエテルさんも一緒にこのジグサールへと呼んでいた。


 ティータさんはともかく、ヒュエテルさんは生まれ育ったカリギュラスから離れたくないと渋っていたが、俺は何度も出向き、いわゆる三顧の礼を尽くして説得した結果、レアの補佐兼財政担当を担ってくれた。


 ヒュエテルさんは多くの孤児院と新しく建設した学校の運営を担っていたためその実務能力は折り紙つきだ。人を見抜く眼も持っているのでレアの意思が組織内に伝わりやすいよう人材を配置してくれた。


 そして、ティータさんについてだが、これはフィーナの諸事情によって急遽招いた。


 俺の見立てではまだイケると考えていたのだが、妹のレアから「これ以上は危険」とシスターストップを宣告されたのでフィーナに補佐を付けることとなった。


 その結果、エルファが推薦したのがティータさん。俺から見てもティータさんは気さくな人物でフィーナと通じるものがあったからフィーナと相性は良いだろうと考えていた。


 そしてその期待は裏切らず、ティータさんの活躍のおかげでフィーナは日に日に元気を取り戻していった。


「うーん、本当に嬉しいわ。近隣の村からも評価は上がっているし貴族からのやっかみも無い。こんな週休1日、1日10時間労働がずっと続けばいいのに」


 ……フィーナが仕事中毒になっているような気がする。


「ええ、その通りです姉さん。私も久しぶりに日付が変わる前に就寝出来ました。こんな日など一体何時以来でしょう」


 フィーナどころかレアも仕事中毒になっていた。


 ……ごめんな、人手が余りに少なすぎたから君達2人に押し付けることになってしまって。


 俺は密かに詫びる。


 振り返ればジグサールへ赴任してから1年と11か月。俺は休んだ記憶が無い。


 起きている間はずっと仕事をし、気が付いたらもう寝る時間だったというのがザラだった。


 うーん。これはもしかすると全員が仕事中毒だったのかもしれない。


「よし、ちょうど良い機会だ。来週あたりに都市を視察しよう」


 このままだと緊張の糸が切れて肝心な時に使い物にならなくなる可能性がある。


 後半年後には魔物大進行によって嫌でも働かなくてはならなくなるんだ。


 ここら辺りでガス抜きをしておくべきなのかもしれない。


「都市視察ですか、どのようになっているのでしょうね」


「そうね、いつもは仕事だったからじっくりと見ていなかったけど、それはそれは素晴らしいに決まっているわ」


 レアもフィーナも都市の視察に乗り気だ。


 それはそうだろう。


 何せ自分達の成果が見られるのだから。


 何せそう論評する俺でさえ心が躍るのを抑えきれなかった。




 待ち合わせの場所は中央役所の前。


 タイトルは抜き打ち検査なのでアイラを筆頭とした部隊に守られているだけだ。もちろん有事の際にいつでも対応できるよう治安部隊も遠くに待機している。


 どうも貴族という肩書には慣れない俺は一般の市民が着るような布の素材でできた簡素な服に身を包んでいる。


 布のズボンにジャケットと、向こうの世界でも好んだ服装だった。


「遅れました」


 その言葉と共に姿を現すのは清楚なワンピースに身を包んだ少女。ワンピースは青い髪に映えるような色合いを主とし、無駄な装飾を徹底的に排除しているのが印象的だった。


「お待たせ~」


 今度は対照的な派手な色合い。日傘に二重フリルのスカート、ブラウスには光物が散りばめられているので相当目立っていた。


 前者が自身を引き立たせるための服装なら後者は自身すら飾り付けの一部ということだろう。


 性格的に考えれば前者がレアで後者がフィーナなのだが。


「何をしているレアとフィーナ、どう考えても服が逆だろう」


「あれ? やっぱりばれた」


「……一瞬で見抜かれるとは」


 清楚な服に身を包んだフィーナが舌を出し、派手な服装のレアが瞠目する。


 まあ、普段からあまり接していない人間なら判別がつかなかっただろうが、俺はもう2年弱もともにいる。いくら2人がそっくりだからと言っても間違うはずがないだろう。


「あーあ、残念。お父様でさえ見分けがつかないと評された私達が通じないなんて」


 すぐに看破されたことに不満の声を上げるフィーナ。


「ええ、昔はこれで色んな人をからかっていたんですが」


 レアも溜息を吐きながら呟く。


「じゃあそろそろ行くぞ」


 これ以上コントに付き合うのは嫌だったので俺は先を促すと。


「ああ、ちょっと待って。いくらなんでもこのちんけな恰好じゃ恥ずかしいわ」


「ちんけですって! フィーナの選んだけばけばしい服よりもましです」


 フィーナが思わず漏らした本音に目をむくレア。


 そしてそのまま姉妹喧嘩へと突入する。


「……日が暮れる前に終わらせてくれよな」


 キャンキャンと騒いでる様子を眺めながら俺はそんなことをぼやいた。




 いつまでも続くと思われていた喧嘩はあっけなく幕を閉じる。


 どこからか現れたアイラがポツリと「何をしているのですか?」と呟くと2人は途端に硬直し、次の瞬間には仲の良さをアピールし始めたからだ。


 この2人の阿吽の呼吸の良さは見ていて面白かったと付随しておこう。


「まずはどこに行く?」


 俺は付き添っている両隣の姉妹に行先を聞く。ちなみにもう服は交換していた。


「そうねえ、やはり東を先に回りたいわ」


 俺の右にいたフィーナがそんなことを口に出す。


「いえ、ここは西の住宅街でしょう。あそこがどうなっているのか気になります」


 すると反対方向の左にいるレアがそう反論した。


 俺的にはどちらでもいいが、なるべく早くこの場を去りたい。


 実は俺たち、現在結構注目されている。


 レアとフィーナは立ち止まって見惚れるほどの容姿を持つ美人だ。


 ここら辺りはさすが貴族の女というべきか己の武器はしっかりと磨いていた模様。


 それだけでも目立つのに、2人は一卵性双生児で姿形は全く一緒なのに、服装は全く逆ということで注目度が相乗効果で上がっていた。


 そして駄目押しとばかりに先ほどの喧嘩。


 俺達を中心に輪が出来ていた。


「……とりあえず北から回ろう」


 この注目から回避するために俺は2人の手を取り引っ張っていった。




 北区画は冒険者が使うような施設を中心に置き、さらに人も冒険者が多いので必然的に緊張気味の雰囲気が漂う。


「良いわねこの空気。このピリッとした感覚が交渉の時間を思い出させてくれるわ」


 北区画の様子を見たフィーナがそんな印象を漏らす。外交官として戦場に身を置いてきたフィーナにとっては命がけで戦う冒険者に親近感を覚えるのであろう。


「そうですか? 私からすればもう少し規則を守ってほしいものかと」


 内政担当のレアらしい言葉だ。


 確かにこの北区画は東区画を例外とし、それ以外の区画と比べて治安部隊の出動回数が多いから、それがレアにとっての悩みの種なのだろう。


「いいじゃないの、冒険者に規則を求めるなんて土台無理な話。そこら辺は大目に見てあげなきゃ」


 現場重視のフィーナらしい意見だ。戦場というのは規則などなく、それどころか規則があるならまずそれを破ることが重要だからな。生き残るためにはあらゆる手段が許されんだよな、戦場は。


 レアは経験していないことに口を出すのを控えたのかこれ以上反論することはなかった。


 そして俺はこの北方面で最も大きい施設のキュリアス鍛冶屋へと向かう。


「あ、師匠。お久しぶりです」


 鍛冶をしていた手を止めてパッと振り返るサラ。


 このキュリアス鍛冶屋は最高基準の設備と30人以上の鍛冶師が常に待機している一大施設だ。


 基本的にはサラの作る武器防具を周りの職人が観察し、その過程と完成品から同じ物を作るというシステムを取っている。


 かなり面倒だが、サラは鍛冶以外の能力が致命的なためそうせざるを得ないと言うのが実情だった。


 しかし、それで上手いところ回り、この施設から最先端の技術が産み出されているのだからそれで良いのだろう。


 サラはこの2年で大人と呼ばれても違和感ないほど成長した。


「見て下さいこれを。ついに全ての属性を付随させることが出来ました」


 俺が来るとすぐに見せたかったのだろう。


 近くに飾ってあった剣を手に取って興奮を抑えきれないようにして見せる。


 2年前はサラの身体能力的に無理だったが今は違うということを教えるのにこれ以上の物は無かった。


 うん、この剣は俺に作れないだろう。


 サラの圧倒的な才能と不断の努力があったからこそ、この輝きが生まれたのだ。


 俺は感慨深げにこの剣を上に掲げる。


 太陽に照らすと刀身が虹色に輝いているのでこれは間違いなく全属性を付与させていた。


「すごいな、サラは。で、この剣の名前は?」


「師匠が決めてください」


 間髪入れずにそう返すサラ。


「この剣は師匠の存在なしでは姿を見せることができませんでした。師匠がいたからこそこの剣があるのです。ですから師匠が産みの親として名付けて下さい」


 そう言われて悪い気がしないでもない。俺は顎に手を当てて考える。


 この剣の本来の名称はエレメンタルソードだが、それをそのまま名付けても面白味がないだろう。


 1,2分ほど考えて出た名前が。


「サラの剣でいくか」


 俺がそう名づけると案の定サラは慌て出したのだが、先ほど言質を取ったことを繰り返すと顔を真っ赤にしながらも渋々と頷いた。


「師匠、意地悪になりました」


 最後にそう言い残していったのが印象的だった。


 悪いな、サラ。


 俺はこの2年間で鍛えられたんだよ。




 北区画の次は住宅地のある西区画。


 このご時世の住宅地というのは隙間のないくらい綺麗に並んでいるかまたは逆の蛇の道が多い無秩序な状態かのどちらかだが。俺の構想した住宅地は一味違っていた。


「余裕というものは大事なのですね。一定間隔に空き地といいますか公園を置いた結果、こんなにも外観が落ち着いて見えるのは」


 レアがそんな言葉を漏らす。


 これは俺の育った環境によるものだが、どうしてもきっちりと決まった住宅の違和感が拭えなかったため、多少前例を壊してでも今の形に持って行ったというのが実情だ。


 なんにせよ、それが成功して良かった。


 価値観が違うから受け入れられないんじゃないかと内心ハラハラしていたのは秘密だな。


「子供達が笑いながら遊んでいるわ。これがどれだけ貴重なのか国は分かっているのかしら」


 公園で遊ぶ子供たち。


 これは一見何でもない風に見えるが、王宮がガタガタなので民の生活にまで目を向けていない結果、大多数の民は明日の生活に不安を覚えている。 


 ジグサール外での状況をよく知っているフィーナの言葉に俺とレアは黙り込んでしまった。


「まあ、何にせよこの光景は守らないといけないな」


 俺の呟きにレアとフィーナが同時に頷いた。




 次は南区画。


 南区画は都市が出資元である公共施設が主に建てられているので、雰囲気も北とはまた違った意味で硬い。


「これは駄目だわ。この堅苦しい雰囲気は私に合わない」


 と、視察して数分で音を上げるフィーナ。


「うーん、もう少し従業員の数を増やすべきでしょうか。皆疲れているように見えます」


 対照的にレアは眼を鋭く光らせて道行く人々を観察する。


 レアはここで働く人と根本的には似通っているので苦を感じるどころか逆に生き生きしていた。


「改善点についてはヒュエテル様と相談し、予算の計上を行う必要がありますね」


 何かを思いついては手に持った羊皮紙に記していくレア。


 フィーナは早々にダウンして近くのベンチに寝転がり、俺は苦も楽も感じなかったのでただ漫然とレアの張り切りようとフィーナの疲れぶりを観察していた。


 うん、本当に2人は容姿だけ見ると良く似ているな。


 ……性格は真反対だけど。




 レアの書留はまだまだかかりそうだったので俺はこの南区画で一番立派な建物に入る。


 この建物は南区画の総司令塔のような存在で、多くの公共施設が立ち並ぶここを一手に総括する場所だった。


 で、俺はこの建物の中で一番偉い人に会いに行く。


 扉をくぐった先に書類仕事を行っているふくよかな体型に心当たりがある人物は。


「ヒュエテルさん、こんにちは」


 ご存じヒュエテル=クーラー


 孤児院の元運営責任者で今はレアの片腕として財務の総指揮を任されている人物だった。


「あら、ようこそいらっしゃいユウキ男爵。どうしましたか?」


 突然現れたにもかかわらず眉一つ崩すことなく笑顔で応対するヒュエテルさん。


 この芸当は真似できないなぁと考えた。




「王都に戻りたくはありませんか?」


 前々から懸念していたことを聞いてみる。


 ヒュエテルさんはカルギュラスで生まれ、カルギュラスで育ったから王都を離れることに難色を示していた。


 王都を愛していたにもかかわらずここに招いたことを不快に感じていないのか知りたかった。


 そういった旨を伝えるとヒュエテルさんは一瞬きょとんし、次の瞬間には声を立てて笑う。


「クスクス。ユウキ様、それは愚問というものです。もしそうならばこんな大役を引き受けていませんよ」


 ヒュエテルさんはこの南区域を統括する立場なので、彼女の肩に降りかかる責任がいかに大きいのか理解している。


 その意味から自分が王都に戻ることはありえないと言外に伝えていた。


「それは良かった」


 ヒュエテルさんが王都に戻るつもりがないことを確認して安堵を漏らす俺。


 それぐらいヒュエテルさんはこのジグサールにとってなくてはならない人材だった。


 ふと、ヒュエテルさんが遠い目をし始めたのでどうしたのか聞いてみる。


「ええ、やはりこの国は一度滅びるしかないのではと考えまして」


 国王が崩御してからの王都はますます荒廃の一途を辿った。


 貴族からの信頼が厚いフォルター宰相と騎士団から尊敬されているキルマーク騎士団長。


 現国王も未だ決まっていなく、この2派の争いが更に激しくなったので市民の生活はますます困窮していった。


 ヒュエテルさん曰く、どんなに力を尽くしてもスラムは拡大し、貧困層の大量増加のため積み立てていた資金を切り崩しても間に合わないほどだったらしい。


「彼らを救えるのであれば私は喜んでこの都市を離れてユウキ様のもとで働きましょう」


 三度目に訪れた際にヒュエテルさんがそう言った言葉を今でも鮮明に覚えている。


 あのいつも微笑みを絶やさないヒュエテルさんが涙を湛えながら声を詰まらせる様子を見て俺は胸が痛んだ。


「まあ、いいか」


 俺は頭を振って思考を止める。


 過去のことを考えても今は仕方ないだろう。


 全ては半年後の魔物大進行を乗り切ること。


 それが終わってからだ。


「じゃあ、俺はもう行くから」


 その言葉にヒュエテルさんはお辞儀をして送り出してくれた。




 ジグサールで最も繁栄している区画と聞かれたら10人中10人が東区画と答えるだろう。


 人の出入りが最も多い東区域に店や娯楽施設を揃えてきた結果、この東区画がジグサールの顔だと認識され、不本意だが工業都市ジグサールでなく、産業都市ジグサールと呼ばれている。


「嬉しいわあ、ここまで発展するなんて。この区画だけで毎日何百万Gというお金が動いているのよね」


 この東区画に力を注いでいたのはフィーナ。


 外交官として各地を飛び回っていた合間にここの手入れをしていたらしいのだが、よくもまあそんな方法でやってこれたなと頭を抱える。


「ユウキ男爵、フィーナはやりたいことならいくらでも才能と時間を惜しまない性質です」


 確かにレアの言う通りだ。


 心身に異常をきたす寸前にも関わらずここの監督に勤しむフィーナは鬼気迫るものがあったと付随しておく。


「こんな区画を作る暇があれば休めばいいものを」


 フィーナはご機嫌の様だが対するレアは違う。


 まあ、この区画は最も治安が悪いからな。


 治安部隊の出動回数も毎日2桁は越えている。


 犯罪と欲望が渦巻く区画――東区画


 そんな2つ名がこの東区画に付けられていた。


「ユウキ男爵、あそこへ行ってみる?」


 そうフィーナが指差した場所は18禁指定の店が立ち並んでいる。


「これは……」


 俺が思わず引き攣ったのも分かるだろう。


 まだ童貞の俺にここへ入る勇気はない。


 色っぽいお姉さんが立っていることや入る客は全員男性であることから、これらの店が何であるのか嫌でも想像がついてしまう。


「何馬鹿なことを言っているのですか、さっさと行きますよ」


 幸いにもレアが氷の様な突っ込みを放って俺の腕を引っ張ってくれたためこの会話は終わった。


 少しばかりの後悔はありそうでない様に見えるけど本当はある。


 ……ごめん、俺も何を言っているのか分からない。



「大体見回りは終わったな」


 すでに日も暮れ、夜の帳が下りてくる中、俺は2人に声を掛ける。


「どうだった? 見た感想は」


 俺がそう振ると。


「素晴らしいです、あそこまで発展させたことが今でも信じられません」


 とレアは頬を紅潮させ。


「そうよね。あれを見るためにあそこまで頑張ったと考えると今までの苦労が報われるわ」


 フィーナもウンウンと頷く。


 俺も何よりだ。


 少し予定が違ったが、概ね俺が愛したジグサールの姿だ。軍隊の方もキッカやクロス、そしてユキの活躍によって大幅に増強され、魔物大進行が起こっても全くの被害を出さずに終わらせる可能性も出てきた。


「さて、明日からはまた仕事だ。2人とも気を引き締める様に」


 俺の言葉に2人はしっかりと頷いてくれた。



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