# 4
セリナお姉様にプレゼントを渡した翌日に、セドリックおじい様が「頑張ったご褒美に稽古をつけてやる!」と言ってから地獄が始まった。
始まった当初は剣聖であるセドリックおじい様の稽古ということでとてもワクワクしていたけれど、あんなにきついとは思わなかった。
最初の一週間は修練場を走ったり、剣の型をひたすらに反復したりして基礎的な訓練ばかりだった。
セドリックおじいさまに理由を尋ねてみると、「体力のない奴は何もなせん!」と諭されてしまった。
実際に、セドリックおじい様も同じ訓練をしているけど、まったく息切れしていないどころか汗一つ流れておらず、本当に同じ人間なのか疑わしいくらいだ。
一週間程経つと、僕も基礎的な訓練にもついていくことができるようになってきた。
すると、セドリックおじい様が「よし!少しは体力がついたようだな。次は直接手合わせをして型の応用を教えるぞ」と言い出した。
手合わせといっても、僕がセドリックおじい様に攻撃を仕掛け、おじい様が僕の攻撃をすべていなすという形だった。
その日は結局、一度もセドリックおじい様に攻撃をあてることができず、セドリックおじい様に攻撃の当て方を教えてもらった。
さらに一週間が経つと、基礎的な訓練を難なくと終えることができるようになった。
そして、ついにセドリックおじい様に攻撃をあてることができるようになった!
でも、僕の喜びも束の間だった。
僕がセドリックおじいさまに攻撃をあてられて喜んでいると、セドリックおじい様に「これから、アレクの攻撃に少しずつ反撃を入れていくから上手く攻撃をするんだぞ」と言われてしまった。
そして、セドリックおじい様との手合わせが再開して、セドリックおじい様に攻撃をしていると、急に視界が真っ暗になり、気付けば自室のベットで横になっていた。
恐らく、セドリックおじい様の反撃が早すぎて反応すらできなかったのだろう。
僕も少しは強くなっているとは思うんだけど───セドリックおじい様のこれまでの人生の重さは桁違いだったようだ。
そういえば、少し屋敷が騒がしいと思って窓から外を見たら、アベルお父様が誰かと話をして屋敷に招き入れていた。
一体、誰が訪ねてきているのだろう?




