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勇者アレクの手記  作者: アレク・サリオン
3/3

#3

今日でセリナお姉様が領都サリオンの『真偽官(しんぎかん)』として勤め始めて一年が経つ。


何かプレゼントをしたいが、八才の僕が出来るプレゼントなんてたかが知れている。


そこで、レイナお母様に相談したところ、僕自身が何かを作ってプレゼントすれば良いとアドバイスをもらった。


僕は『下位(かい)鍛治術(かじじゅつ)』と言うスキルを持っているから、このスキルを使ってセリナお姉様の護身用の短剣を作ろうと考え、『下位(かい)鍛治術(かじじゅつ)』のスキルをこの一ヶ月かけて鍛え上げた。


そして昨日、セリナお姉様の護身用の短剣を作った。


───────────────


未熟な鋼鉄の短剣


基礎攻撃力:+30

耐久値:540


───────────────


下位(かい)鍛治術(かじじゅつ)』を鍛え上げる時に教えてくれたバリー師匠によると、名称の初めに「未熟な〜」が付くのは僕の腕がまだまだだということらしい。ただ、「八才で鋼鉄の短剣を作って「不安定な」にならなかったのは流石だ」と僕を褒めてくれた。


今日の夕食の後に、僕はセリナお姉様に護身用の短剣をプレゼントした。アベルお父様やレイナお母様のプレゼントと比べて、明らかに劣っていたが、セリナお姉様はとても喜んでくれた。


その後、セリナお姉様の『真偽官(しんぎかん)』としての仕事の話を聞いた。


領都サリオン内で悪事を働こうとした者を『真偽眼(しんぎがん)』で見つけ出して捕まえたり、王都に出向いて横領していた官僚の逮捕の決め手になったりと、セリナお姉様は様々な話をしてくれた。


その中で特に気になったのが、「とても素直な二人組」だった。


なんでも、全ての質問に二人とも即答したらしい。


「普通の人なら少しは詰まるのに…」とセリナお姉様は苦笑していた。


セリナお姉様に実際にした質問をしてもらったけど、やっぱり少し詰まるところがあった。


いつか、セリナお姉様が言っていた二人に会ってみたいな。一体どんな人達なんだろう。

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