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仮面の裏

博士「今回は僕が乗っ取ったよ。」

スイ「博士、杖落とさなくて良かったですね。」

リウム「リハでは刺さりまくってたよな。」

博士「それを言うな。」

スイ「時間押してます、早く。」

一同「それでは、どうぞ。」

「邪魔は入らねぇらしいぜ。」

リウムは杖を構え、千里の目の前に幾つも魔法陣を出す。

「あばよ」

杖をスイッチを切り替える様に勢いよく振る。

千里は点滅しながら輝きを増す目の前の物に目を見開く。

「しつこいなぁ、早くくたばってよ。」

千里が避けたのを見て、第2陣を繰り出す。

千里はリウムの攻撃をまるで鳥の様に飛びながら避け、少しずつ攻撃をする。

「マジかよ。こっちは全力ギリギリなんだぞ。」

リウムはおそらく冷や汗をかいているのだろうが、仮面の裏で顔は見えない。

「しゃーない。やるか。」

仮面の裏の目が紅く妖しく光る。

「それがどうし、「姉さん」

煙が晴れ、目の前の人影に杖を突きつけようとする。しかし、そこには何もなかった。一瞬辺りを見渡す。その隙を突き、リウムは蹴りを入れる。

「それが魔法界最強集団の一人かよ。情けねえなあ。」

リウムの姿が現れ、仮面の奥の目は紅く光っている。千里は蹴りが鳩尾に入り、上手く動けない。

「もいっちょ、うっ。」

もう一度透明になろうとするが、急に仮面の隙間から血が出る。



一方、満は、

「邪魔しないでったって、こっちはそれが仕事何でね。」

そう言い、杖から光線を放つ。

「そんなの当たらないですよ。っ」

バリアを出し、光線を避けるが、割れたガラスの破片で跳ね返った物があちこちから襲ってくる。

「嘘だろ、まじかよ。」

全てを防ごうとするが、追撃が来る。

「こちとらプロなんだよ。舐めんな。」

魔法陣を次々と出し、途切れる事なく攻撃し続ける。

バタッと音を立て、膝から崩れ落ちたのを見て、攻撃を止める。そして、捕まえようとするが、その場にあった物を見て、舌打ちする。

「クソっ、どこ行きやがった。」 



「grow」

蓮は地面に向けて種を撒き、呪文を唱える。すると、鳳仙花の種がすくすく育ち、花が咲く。「蓮さん、右です。」順は固有魔法、順風耳を使い、炎の中見えないスイの場所を見つける。出来た種が弾丸の様に飛ぶ。ひらりと躱し、反撃しようとするが、ふらっと動き、地面に落ちそうになる。しかし、何処からか発生した煙に呑み込まれ、消える。

「消えた、どこだ。」

二人は辺りを見渡し、煙の出処を追う。





「あぁ、時間切れか。」うずくまるリウムのもとに煙が集まって、ボロボロの博士が現れる。その背中には、同じ様な状態のスイが背負われており、白衣には血がついている。

そこに、服が煤だらけの順と蓮、満が集まる。

「いやぁ、すみませんね、実験に付き合ってもらっちゃって。」

博士はまるで目上の人に言うような言い方でお礼を言った後、同じ様にして、煙で逃げようとする。「おい待て、これで済むと思ってんのか。」 

煙の向こうの不敵な笑顔に向けて魔法を放つ。頬を掠め、血が流れる。

「それでは皆さん、ご機嫌よう。」

大袈裟に腕に動かし、ショーが終わった時のマジシャンの様にお辞儀する。

「また、会いましょう。」

煙が消え、三人は影も形も無くなる。

「くそっ、逃げられた。」

順は地団駄を踏む。 

「いや、まだです。」

蓮は地面に落ちた血をハンカチで拭い、立ち上がる。

「後は、彼らに任せましょう。」

彼の頭の中には、ある人の姿が浮かんでいた。



もう一個シリーズを作る準備で、少し更新が遅れます。

なるべく早く出来る様にするので、待っていてください。

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