シャドー
先輩1「前回のあらすじ」
先輩2「今回は先輩トリオが担当致します。」
先輩3「てか、作者、さっさと俺らの名前出さんかい。」
先輩1「台本によると出し忘れてたらしいよ。」
先輩3「嘘だろ、おい、嘘だろ。」
先輩2「あぁ、もう尺が無い。」
全員「それでは本編、どうぞ。」
光がパソコンを包むが、すぐに弱まり、完全に収まる。
「あれ、おかしいな、ぶっ壊れたかな。」
先輩はパソコンを持ち上げ、揺さぶる。
「ごめんね、なんか動かない。」
申し訳なさそうに謝る。
「いやいや、先輩が謝ることじゃないですよ。」
零は手を振り、少し慌てる。
「てか時間大丈夫?」
時計を見て、先輩が問う。
3人は同時に壁にかかった時計を見る。
「「「やべぇ、怒られる。」」」
3人は急いで走って行く。
「良かったら、うちの部活に入ってね。」
色々な発明品を持ち出しながら、3人を見送る。
「なんかまた増えてないか?」
ニコニコしながら答える。
「そうなんだよ。結構大変だったんだよ、これ。まずこれね、次元拡張装置、ヒロゲン8号、凄いんだよ。これ。いくら詰め込んでも、こんなにペラペラなんだよ。営」
色々ポケットに詰め込み、アウトドアな人、野原営野原営に見せる。
「近えよ。あと試作品を持って来んな。化野。」
顔を押さえ込む。
「ほら、これ。試作壱号は、空間をある程度広げるだけだったんだけど、弐号は完全な四次元になったんだけど、物の位置固定が出来なかったんだよね。それで」
それでも化野化野進進はどんどん取り出す。
「てか、化野、これって使い方合ってるの。」
メカを化野に引き渡す。
「うん、こんな感じで良いよ。操操の操作魔法操作魔法のおかげで、いつも助かってるよ。」
すぐに糸満操の方を向き、メカをいじり始める。
「懐かしいな。なんか」
走って行く3人を見る。
「あんなだったねえ。」
残りは突っ込む。
「「(めっちゃ)おっさんみたいな事言うじゃん(な)」」
「「「あははは!」」」
3人は仲良く笑う。
場所は変わり、こっちの先輩後輩コンビは…
「暇だ。」
望月は丘から遠くの森を双眼鏡で眺めながら、あんぱんをかじる。
「そんな思ってないですよね。先輩。」
木に寄りかかりながら、蓮はパック牛乳を飲む。
「バレた?一回やってみたかったんだよね。これ。」
後ろを見て、ニヤリと笑う。
「てか何か変化あります。」
ドラマみたいだという反応を無視して、望月に質問する。
「冷たいなあ。まぁ、変化は…」
ある点を見つけ、悪い笑みを浮かべる。
「申し訳ございません。遅れました。」
「ま、ちょ、はやい。」
2人の魔法使いがやって来る。
「いや、大丈夫だよ。」
望月は起き上がる。
「お久しぶりです、主任。」
髪の長い、フードのある上着を着た女性がふわりと地面に降り立つ。
眼帯をし、反対の目は前髪で隠れた男性が一足遅れてやって来る。
「姉さん、はやいって、」
慌てた様子で、姉に駆け寄る。
「おう、風目姉弟も元気そうで。」
ふり返り、姉 風目千里風目千里とハイタッチする。
「すみません、うちの姉が。」
弟 風目順風目順は蓮に深く頭を下げる。
「いえいえ、こちらこそ急に招集をかけてすみません。」
順の頭を上げさせて、急に呼んだ事を詫びる。
「そうだ、いきなりで悪いが、移動するぞ。」
満は魔法陣を地面に展開し、全員が光に包まれる。
光が消えると、4人は鬱蒼と茂る森の中にいた。
「どうしたん」「静かに!」
訳を問おうとした蓮の言葉を、満は遮り、木の陰に隠れさせる。
「あ、あそこ」
少し離れた所に、真っ黒の服を着た人が2人居る。
あちらは4人に気づいて居ないようだ。
ふと2人組のうちの一人が手を前に出し、小さい魔法陣を出す。すると、そのあたり一帯の景色が歪み、森の中に一軒の城の様な大きさの洋館が現れる。
「行くぞ。」
望月は手で合図を出し、4人は足音を消して洋館に近づく。
「ここまでするとは、これなら僕の魔法に引っかから無い訳だ。」
茂みに身を潜めながら洋館を見上げ、順はボソリと言う。暫くすると、静かに隠蔽の魔法が再びかかる。
「良し、321で突入するぞ。」
千里は魔法陣から約1メートルある長い杖を取り出し、順は懐に手を入れ、銃型の杖を取り出す。
「3.2.1」
すると洋館の中からうっすらと光が漏れ出し、心なしか膨らみ始める。
「っ、下がれ。」
望月は急いで全員に退避を命じるが、一瞬遅れ、隠蔽の魔法も突き破る程の勢いの爆風に吹き飛ばされる。
「いやぁ、流石はシャドー、これを耐えるとは…」
白衣姿の男が、手を叩きながら煙の中から現れる。
「あれ、たった4人だけ?つまんねぇの。まぁいっか、やるよ、スイ」
「落ち着いて下さい。リウム、実戦初めてですよね。博士も何か言ってください。」
先程の2人組も博士と呼ばれた男の前に立つ。しかし、その声はボイスチェンジャーがかかったように聞こえ、素の声は分からない。
「おーし、実験体ども、実験体どもテストの時間だ。派手にやれ。」右手を掲げ、指を鳴らす。
すると、黒い服のフードが風でめくれ、白い仮面があらわになる。
スイは空間のあちらこちらに魔法陣を出し、派手に爆発させる。
(爆発、いや可燃物を出す魔法か?)
蓮は辺りに生えていた植物を操り、壁を作る。
「そこかっ。」
煙の中からスイに近づき、順はゼロ距離で魔力で出来た弾を撃ち込む。
一方、千里はリウムと距離を取りながら、杖からビームを連発する。
「クソっ、どうなってんだ、あいつ。」
望月もビームを避けながら、リウムに近づこうとする。
「おっと、邪魔しないでくれるかな。」
博士が望月の前に現れ、蹴り飛ばす。森の木々が揺らぎ、一瞬で根こそぎ吹き飛ぶ。
「主任!」
望月が二人の方を向く。
「よそ見してんじゃねえよ。」
リウムが空気を蹴り、千里に殴りかかろうとするが、杖で止める。
「痛ってえ、いきなり弾をブチ込むのは無しだろ。」
スイは木に叩きつけられるが、何食わぬ顔で立ち上がり、傷がじわじわと塞がる。
「させねえよ。」
スイが攻撃しようとしたのを見て、蓮は辺りの木を蔓の様に動かし、スイを縛る。
「あ~あ、マズイなあ。こりゃ無理だ。」
すこしジタバタと暴れるが、諦めて座り込む。
一瞬蓮と順は注意を緩める。
「なんてな。」
仮面の下の目が光り、縛っていた木や草が燃え始める。
「嘘だろ。」
炎が広がり、縛っていた物は灰と化す。
「いやはや、流石はシャドー、舐めてました。ここからは、本気で行かせて頂きます。」
望月と博士は杖を構え、相対する。
「何が目的だ。」
怒りを露わにし、睨みつける。
「さぁね、僕はただ、実験してるだけだよ。」
飄々とした態度をしながら、杖をバトンの様に投げ、掴む。
「だから、邪魔しないでよ。」
NG集
第1話の会合シーン
「ぇ、は?」
望月が落ちて来る。
「痛った、って、大丈夫?」
望月は零の上に覆いかぶさる。
「し、死ぬ、早くどいて。」
こんにちは、小松晴です。
初めて戦闘シーン書いたので、感想などお願いします。