龍退治 RTA
蓮「先輩、」
満「なんぞい」
蓮「なんで師弟そろって空関係で事故るんすか?」
満「さぁ?」
蓮「とにかく、…何話でしたっけ?」
満「分からん」
蓮「取り敢えず、本編、どうぞ」
ドラゴン、魔法を扱う生き物の中では最大級であり、炎を中心に様々な魔法を扱う、魔法使いなら一度は倒してみたいとも言われる魔物である。
「しかし、こんなデカいの初めてだな。」
満はストレッチをした後、杖を構える。
蓮は植物のツタ、というか質感的にはほぼ木になっている物を何十本も操り、黒龍に向けて伸ばし始める。
「魔力無くなりかけてっから、移動手段は任せた。」
満がツタに飛び乗ると、今までの比にならないほどの速さで動く。
黒龍が炎を吐くが、満は別のツタに飛び移る。
「ウォーター」
掌に魔法陣を出し、そこから出た水が纏まる。
「2度目は、」
黒龍が飛び回りながら、炎をまた吹き出す。
「無い」
手を銃の様にして、球状の水を撃ち出す。
炎と水が相殺され、爆発のように煙が辺りを包む。
黒龍は満を見つけようとその場でキョロキョロと首を回す。
「グラビティ」
満は黒龍の背中に立つと、足元に魔法陣を展開する。
黒龍は地面に一瞬で叩き付けられ、立ち上がろうとするが、押さえつけられたかの様に動けない。
「はい、お終い。」
地面から植物の根がボコボコと出てきて、そのまま黒龍を締め上げる。
「お疲れ〜」
満はそれを確認すると、地面に降りて来て、インカムで連絡を取る。
「あ、終わりました。はい、クリーナーお願いします。」
「あ、そうだそうだ。」
蓮は地面に半径数十メートルはある魔法陣を出す。
「治癒」
その場に居た人のほとんどの軽い怪我が消えていく。
「流石に零のは無理か。」
見た目には良くなった様に見えるが、恐らく体の中は大惨事だろう。零の意識はまだ戻らない。
「到着!」
蓮と満の近くの空間がひび割れ、ゲートが開く。
そこから白衣やローブを着た人が十数人やって来る。
「皆さ〜ん、怪我してる人はこっちに来てくださ〜い。」
そのうち1人の女性が呼びかけると、まだ少し怪我がある人々は周りに支えられながら移動して行く。
「さて、どうするかな。」
蓮と満が零に近づき、海達を離れさせる。
「治癒」
より強く、魔力を集中させ、球体のようになった所に、魔力で浮かせた零を入れる。
「治りますかね。」
「まぁ無理だろうな。」
回復魔法苦手だし、と言いつつも、ないよりマシだと思い、魔力を入れ続ける。
「はーい、もう大丈夫ですよ~。」
すると後ろに先程辺りの人々に呼びかけていた女性が立っていた。
「どんな感じですか〜?」
ふわふわした雰囲気を漂わせながらも、魔法陣を幾つも展開させ、治療の準備をする。
「恐らく全身粉砕骨折、脊椎もヤバい、心臓は停止してる。」
満は端的に解析の結果を話す。
「は~い、分かりましたぁ~。」
2人と位置を入れ替え、魔法陣を四方に配置し直す。
「治癒。」
急に雰囲気が変わり、冷静にひとつひとつ壊れた部位の再生、結合を始めた。
数十秒経った後、目を擦りながら、魔法陣を消す。
「終わりましたよ〜、多分大丈夫だと思います。」
「零は大丈夫なんですか?」
鋼は不安そうに尋ねる。
「怪我は治りましたよ〜、多分意識は二、三日戻らないと思いますけど…」
「そうなんですか、良かったぁ〜」
海も安心して、2人はぺたりと座り込む。
「ごめん、ちょっと良い?」
「?はい」
満がちょいちょいと呼びかけ、女性と少し遠い所に離れて何か話し始める。
行ったのを見てから、鋼と海は蓮に質問する。
「あの、あの人は?」
心配ですっかり気にしていなかったが、2人は先程の人を知らないのである。
「あ、凪さん?学校所属の治療術師だよ。」
そう言いながら、蓮は彼女、凪宮彩のもう一つの顔、シャドー所属である、という事は話さないように、と考えていた。
それとはまた離れた所で、やって来たクリーナーの人々は壊れた建物等の片付け、修復をしていた。
「こりゃ酷いな。」
「まだましじゃないですか?」
そんな事を言いつつ、テキパキと作業をして、大体は終わってしまっている。
「よし、大体終わったかな。ん?おいそっちは終わったぞ。」
最初の方に終わった所で1人が何かコソコソ動いていた。
「あー、確認っすよ。」
「なら良いけど、」
そう言った人が去っていくと、男は摘んでいた髪の毛を袋に入れた。
「さて、どんな感じになってっかな。」
そう言った男は腕に縫い目があり、文字通り、煙に撒いて、居なくなった。
体中の痛みを感じながら目を覚まし、体を起こした。
一面、白い部屋、腕に巻かれた包帯
「病院かぁ。」
うっすら何かによって空高く飛んだ記憶はある。
病室のドアがガラガラと開く。
「お、起きたか。」
見舞いの品と思われる果物の入ったカゴと、書類の入った封筒を持って満が入ってきた。
「師匠?」
まだぼんやりした頭で答える。
「あー、まだ動かん方が良いぞ。内臓ぐちゃぐちゃだったの無理やり魔法で治してるから。」
零が起き上がろうとするのを、無理すんな、と優しく押さえて制止する。
大人しく布団に入ると、廊下からバタバタと足音がする。
「「大丈夫かぁ!?」」
鋼と海が扉を強引に開けて病室に突っ込んでくる。
「起きたと聞いて、大丈夫ですか?」
「ょ゙がっだぁ゙、ょ゙がっだぁ゙、」
鋼は心配そうな顔で、海はズビズビ泣きながら、ベッドの横に座る。
「だ、大丈夫だよ。」
その様子を見て、安心しつつ、3時間後のシャドーの会議が面倒だなーと思う満であった。
設定書いてなかったので、ちょくちょく書きます
シャドー
公安に所属しており、いくつかの役割がある
1
魔法関係の一般社会への情報漏洩を防止する
2
魔法関連の犯罪の鎮圧
存在自体は知られているが、構成員自体は基本最高機密。(望月満は日本最高戦力として使う為、それとなく情報を流している)




