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トンネルを抜けると魔法界だった  作者: 小松晴
入学編

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12/12

龍退治 RTA

蓮「先輩、」

満「なんぞい」

蓮「なんで師弟そろって空関係で事故るんすか?」

満「さぁ?」

蓮「とにかく、…何話でしたっけ?」

満「分からん」

蓮「取り敢えず、本編、どうぞ」

ドラゴン、魔法を扱う生き物の中では最大級であり、炎を中心に様々な魔法を扱う、魔法使いなら一度は倒してみたいとも言われる魔物である。

「しかし、こんなデカいの初めてだな。」

満はストレッチをした後、杖を構える。

蓮は植物のツタ、というか質感的にはほぼ木になっている物を何十本も操り、黒龍に向けて伸ばし始める。

「魔力無くなりかけてっから、移動手段は任せた。」

満がツタに飛び乗ると、今までの比にならないほどの速さで動く。

黒龍が炎を吐くが、満は別のツタに飛び移る。

「ウォーター」

掌に魔法陣を出し、そこから出た水が纏まる。

「2度目は、」

黒龍が飛び回りながら、炎をまた吹き出す。

「無い」

手を銃の様にして、球状の水を撃ち出す。

炎と水が相殺され、爆発のように煙が辺りを包む。

黒龍は満を見つけようとその場でキョロキョロと首を回す。

「グラビティ」

満は黒龍の背中に立つと、足元に魔法陣を展開する。

黒龍は地面に一瞬で叩き付けられ、立ち上がろうとするが、押さえつけられたかの様に動けない。

「はい、お終い。」

地面から植物の根がボコボコと出てきて、そのまま黒龍を締め上げる。

「お疲れ〜」

満はそれを確認すると、地面に降りて来て、インカムで連絡を取る。

「あ、終わりました。はい、クリーナーお願いします。」

「あ、そうだそうだ。」

蓮は地面に半径数十メートルはある魔法陣を出す。

治癒(ヒール)

その場に居た人のほとんどの軽い怪我が消えていく。

「流石に零のは無理か。」

見た目には良くなった様に見えるが、恐らく体の中は大惨事だろう。零の意識はまだ戻らない。

「到着!」

蓮と満の近くの空間がひび割れ、ゲートが開く。

そこから白衣やローブを着た人が十数人やって来る。

「皆さ〜ん、怪我してる人はこっちに来てくださ〜い。」

そのうち1人の女性が呼びかけると、まだ少し怪我がある人々は周りに支えられながら移動して行く。

「さて、どうするかな。」

蓮と満が零に近づき、海達を離れさせる。

「治癒」

より強く、魔力を集中させ、球体のようになった所に、魔力で浮かせた零を入れる。

「治りますかね。」

「まぁ無理だろうな。」

回復魔法苦手だし、と言いつつも、ないよりマシだと思い、魔力を入れ続ける。

「はーい、もう大丈夫ですよ~。」

すると後ろに先程辺りの人々に呼びかけていた女性が立っていた。

「どんな感じですか〜?」

ふわふわした雰囲気を漂わせながらも、魔法陣を幾つも展開させ、治療の準備をする。

「恐らく全身粉砕骨折、脊椎もヤバい、心臓は停止してる。」

満は端的に解析の結果を話す。

「は~い、分かりましたぁ~。」

2人と位置を入れ替え、魔法陣を四方に配置し直す。

治癒(ヒール)。」

急に雰囲気が変わり、冷静にひとつひとつ壊れた部位の再生、結合を始めた。

数十秒経った後、目を擦りながら、魔法陣を消す。

「終わりましたよ〜、多分大丈夫だと思います。」

「零は大丈夫なんですか?」

鋼は不安そうに尋ねる。

「怪我は治りましたよ〜、多分意識は二、三日戻らないと思いますけど…」

「そうなんですか、良かったぁ〜」

海も安心して、2人はぺたりと座り込む。

「ごめん、ちょっと良い?」

「?はい」

満がちょいちょいと呼びかけ、女性と少し遠い所に離れて何か話し始める。

行ったのを見てから、鋼と海は蓮に質問する。

「あの、あの人は?」

心配ですっかり気にしていなかったが、2人は先程の人を知らないのである。

「あ、凪さん?学校所属の治療術師だよ。」

そう言いながら、蓮は彼女、凪宮彩(なぎみやあや)のもう一つの顔、シャドー所属である、という事は話さないように、と考えていた。


それとはまた離れた所で、やって来たクリーナーの人々は壊れた建物等の片付け、修復をしていた。

「こりゃ酷いな。」

「まだましじゃないですか?」

そんな事を言いつつ、テキパキと作業をして、大体は終わってしまっている。

「よし、大体終わったかな。ん?おいそっちは終わったぞ。」

最初の方に終わった所で1人が何かコソコソ動いていた。

「あー、確認っすよ。」

「なら良いけど、」

そう言った人が去っていくと、男は摘んでいた髪の毛を袋に入れた。

「さて、どんな感じになってっかな。」

そう言った男は腕に縫い目があり、文字通り、煙に撒いて、居なくなった。


体中の痛みを感じながら目を覚まし、体を起こした。

一面、白い部屋、腕に巻かれた包帯

「病院かぁ。」

うっすら何かによって空高く飛んだ記憶はある。

病室のドアがガラガラと開く。

「お、起きたか。」

見舞いの品と思われる果物の入ったカゴと、書類の入った封筒を持って満が入ってきた。

「師匠?」

まだぼんやりした頭で答える。

「あー、まだ動かん方が良いぞ。内臓ぐちゃぐちゃだったの無理やり魔法で治してるから。」

零が起き上がろうとするのを、無理すんな、と優しく押さえて制止する。

大人しく布団に入ると、廊下からバタバタと足音がする。

「「大丈夫ですかぁ!?」」

鋼と海が扉を強引に開けて病室に突っ込んでくる。

「起きたと聞いて、大丈夫ですか?」

「ょ゙がっだぁ゙、ょ゙がっだぁ゙、」

鋼は心配そうな顔で、海はズビズビ泣きながら、ベッドの横に座る。

「だ、大丈夫だよ。」

その様子を見て、安心しつつ、3時間後のシャドーの会議が面倒だなーと思う満であった。



設定書いてなかったので、ちょくちょく書きます


シャドー


公安に所属しており、いくつかの役割がある

魔法関係の一般社会への情報漏洩を防止する

魔法関連の犯罪の鎮圧


存在自体は知られているが、構成員自体は基本最高機密。(望月満は日本最高戦力として使う為、それとなく情報を流している)


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