第28話 私の主様
私はハーフエルフのゼラーシュカ。
私の祖父はエルフで当然だけど母もエルフだった。私の母は人族の男と恋に落ちたんだけど、人の寿命は長くても100年なのに対して、エルフの寿命は500年を超える為に、人族の男は母と共に生きることができないと別れることになった。
愛する男と別れた母は失意のままエルフの里に帰郷したけど、里へ戻って暫くすると母は体調を崩して妊娠してることに気付いた。だけど人族との子だと言わないまま私を出産したの。生まれた私にはエルフの特徴である少し尖った耳をしていたけど、少し青白い肌色ではなかったことで、穢れ者のハーフエルフだと異端者扱いされた。
エルフは混血を嫌う種族で、穢れ者の私を里に住まわせることを拒否したために、祖父と母は生まれて間もない私を連れて、里を出て静かに暮らせる場所を求めたの。出産直後で体力が戻りきらない母には旅は過酷で、旅の途中で他界したらしいけど私の記憶にはない。
私は祖父と2人で安住の地求めて旅をしてる時に、山賊達に見つかり襲われた。
「ハーフエルフの小娘だ! 性奴隷として高く売れる。小娘だけ攫って売りさばくぞ!」
ハーフエルフの女は高く売れるということで、私達は山賊に襲われたのだった。祖父は私だけでも逃がそうと山賊に立ち向かったけど斬られてしまった。倒れた祖父から大量の血が流れるのが見えた……
「嫌ぁああ〜!誰か助けてぇ〜!」
私が必死に叫び声をあげて助けを求めたの。
すると、私の隣に1人の女神様が天から降臨されたのです。そして、その女神様が私の主となられたアリス様だったのです。
アリス様は私の声を聞いて駆けつけて、15人も居た山賊達を一瞬で斬り捨てられた。その様子は、まるで戦場を駆ける女神様のような神々しさでした。
山賊達を斬り捨てられたあと、アリス様は私の元へ歩み寄られてから、優しく抱き寄せて声をかけられたの。
「ごめんね……私がもっと早く来ていれば、あなたも同伴者の方も酷い目に合わなかっのに……」
私の声を聞いてから駆けつけた時には、祖父は既に山賊に殺められた後だったのに、間に合わなかったことを謝られたの。
さらに身寄りが居なくなった私を保護をするとまで言ってくださった。私が穢れ者だからと断ろうすると笑顔で答えられた。
「あはっ、穢れ者なんてさ、言いたい奴に好きに言わせればいいんだよ。私があなたは穢れ者なんかじゃないと証明してあげるからね!」
その言葉を聞いたことで、私はアリス様のお世話になると決めた。ただお世話になるのではなく、アリス様への忠誠の証として【主従契約】をして頂いた。
その後も、アリス様の生活拠点へ向かい、生活拠点を改修すると言われた後に、数々の奇跡を目の当たりにした。
これまでの生活拠点へ手を当てると言葉を発せられたあと、新たな生活拠点へと作り変えられたのです。最早、アリス様が女神様であることに疑う余地はなかったけど、アリス様は普通の光妖精族だと言い切られるので、そういうことにして置いたが、実際には女神様で間違いないと理解した。
私はアリス様と一緒に居れば、私の穢れなんて本当に浄化されると思った。
私はアリス様を《《生涯の主》》としてお仕えできることを最上の歓びと感じたのです。
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