表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
激レア種族に転生してみた(笑)  作者: 小桃
最終章 優しい世界
211/224

第25話 復活のアリス

§アネモネ視点§

 アリスさんの従者たちが私たちの元へやって来て、呪魂からの解放を願い祈りを捧げた。七神女神全員で力を合わせて解呪を試みたけど、打ち消すことはできなかった……。ジャミアがアリスさんに仕掛けてくるのは想定通りだったけど、ここまで力を取り戻しているとは思ってもいなかった。


(復活したばかりなのに、既に私たちを遥かに上回っているなん、どうすれば良いのよ……)


 サツキさんが居たから対抗できていただけで、七神女神だけではここまで無力だったのかと絶望しながら、従者たちに救えないこと伝えたのだった。


「そんな……、このままではアリス様は……」


 1人の女性が泣きながら言葉を発すると、力強い男性の声が言葉を打ち消した。


「弱気になってはいけませんよ! 確かに七神女神への祈りを捧げましたが、私たちの信じる神はルミナス神アリス様です。今は私たちの信仰が試される時、皆でアリス様の復活を信じるのです。ルーミナス!」

「「ルーミナス!」」


 従者たちは七神女神像ではなく、未だに気を失っているアリスさんを囲んで祈りを捧げる。ここで奇跡を起こして復活を遂げれば、私は女神としての役目を終えることができると思い、ルミナス神アリスさんに対して祈りを捧げた。残り6人の女神たちも続くように祈りを捧げていると、『んっ……』とアリスさんの口から声がこぼれ呪魂の首輪が消滅した。そのことに気づいた全員が一斉に声を上げた。


「「アリス様!」」

『アリスさん!』


 全員の声が届いたのか? アリスさんはゆっくりと瞼を開くと、いつものように明るい笑顔を見せながら口を開いた。


「へへっ、心配かけちゃったね。ジャミアの呪魂は拒絶したからもう大丈夫だよ!」

「「アリス様っ!」」


 目の前のアリスさんは、苦悶の表情で気を失っていたのが嘘のように『ケロッ』としている。七神女神全ての力を注いでも打ち消せなかったジャミアの呪魂を、打ち消すだけではなく与えられていたダメージすら無かったことにするなんて、神話級スキルの拒絶の力は計り知れない。ただ、このスキルがあればジャミアを確実に葬れると思い、そのことをアリスさんに伝えようとすると、周りを『キョロキョロ』しながら未だに意識を失っている2人を見つけて近づいた。


「ごめん。直ぐに楽にしてあげるからね。私は呪魂の存在を拒絶する」


 アリスさんが拒絶を唱えると、2人の首に嵌められていた呪魂の首輪は消滅する。青褪めていた顔が少しずつもとに戻っていくと、『うっ』と声を発したあとに目を開け意識が回復したのだった。

 


この作品を読んで【なかなか面白い】【続きを読みたい】と思われた読者様へのお願い。


・ブックマークの登録

・リアクションをポチッと

・評価の星をパパッと「★★★★★」


上記3つをして頂けると、作者のモチベーションが上がりますのでよろしくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ