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激レア種族に転生してみた(笑)  作者: 小桃
最終章 優しい世界
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第19話 それは突然に

 合同演習2日目は朝と夜の当番となる。朝は視界も良好なので、順調に殲滅をこなして拠点へ戻り隊で昼食を取りながらコミュニケーションをとる。


「お疲れ様。前日にも言ってるけど、夜はこれまでと別物になるからね。指示通りに隊列を組んで無事に乗り切ろう!」

「「了解!」」

「では、食事を済ませた者は、夜に向けて体をしっかりと休めて欲しい。以上!」

「「はい」」


 最初は5年とはいえEクラスだったので、ダニエル先輩はもっと頼りないのかと思っていた。能力値は1年のクラスメイトよりも劣るけど、培った経験によるリーダーシップはたいしたものだと感心した。私達は昼食を済ませると、テントに戻りベッドで横になり、夜の当番まで横になったの。


 体が疲れ切っている訳ではない。睡眠というより横になってリラックスする感じなので、ここまで2回の演習のことなどを話していた。


「Eクラスでも、5年ともなると演習の動作に無駄がないんだね。3年の先輩もそれなりに動けているけど、2年分の経験値ってかなり違うんだね」

「気配感知ができなくても、あのように魔物が現れるポイントを予測するのは見事ですね。コツがあるのなら教えて欲しいです」


 私が先輩たちの感想を伝えると、魔物が現れるポイントを的確に捉えたことに感心してたマリアンヌは、その方法に興味を持ったみたい。気配感知は特別なスキルでなく、感覚的なスキルなので習得可能なので、次の長期休暇で身につけてもらおうと思った。そのことを今伝えると、帝国へ帰省するセイレーンが可哀想なので、日を改めて伝えることにした。


 その後も少し話を楽しむと、軽い昼寝程度を取ることになり1時間ほど眠りについて、完全にフレッシュな状態で隊に合流すると、ダニエル先輩は全員が揃ったことを確認してから声をかけた。


「みんな集まったね。これから森林へ入るけど、隊列は説明した通りに3年を先頭に進むからね。さあ、夜の殲滅へ行こうか!」

「「了解」」


 夜の森林は陽の光がある時とは全く別で、灯りの魔道具を持っていても視界は相当に悪い。隊の先頭を進む3年生の進行速度はかなり遅くなる。隊の真ん中に位置する私たちは、前と後ろの距離を気をつけながら続いていると、後方からのダニエル先輩が声をあげる。


「進行を止めろ! 殿を務めていたコディが居ない。魔物からの襲撃の可能性は低いと思う。5年の5名と、1年のアリス、ゼシカ、マリアンヌが治療係として捜索に行こうと思うがどうかな?」

「「了解」」

「では、直ぐに捜索へ行くぞ」


 ダニエル先輩を捜索隊のリーダーとして、私たちは来た道を戻りながら行方を探す。気になるのは私の気配感知にコディ先輩の反応がないことで、生きているのなら瀕死状態でも反応するはずなので、最悪の事態なのではと脳裏をよぎったそんな時、『ガチャ』と首元に何かが絡みついた。同時に全身の力が抜けていく感覚に襲われたのだった……。



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