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激レア種族に転生してみた(笑)  作者: 小桃
最終章 優しい世界
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第11話 合同演習の初日終了

 慰めるつもりで昔の話を聞かせたつもりが、全員が『ドン引き』する結果になってしまった。当時の年齢と生まれ育った場所については、口にするべきではなかったと反省していた。重い空気が漂うなか、ゼシカがため息交じりに口を開く。


「はぁ、アリス様とお前たちを同じ物差しで測るな」

「「……」」

「姉様の言う通りだよ。アリス様は至高なるお方なのたから、お前たちとは次元が違うんだからね」

「「……」」


 ゼシカは、私と比べて気落ちしてることに『ムッ』として怒っているようだ。それでも納得しきれないみんなは、何も言い返すことができないでいると、リューネも『イラッ』としたのか少しキツい口調で話しかけたが、やはり何も言い返すことはなかった。


「ゼシカ、リューネ、そこまで言わないの。あなたたちも最初は同じだったんだからね」

「確かに同じでしたが、私たちはこんなに『ウジウジ』とせずアリス様を尊敬し、共に戦えるようになるために努力をしました」


 少し言い過ぎな2人に注意すると、ゼシカはクラスメイトたちに目を向けてから、胸に手を当て自信を持って答えたの。


「それは、あなたたちは身内を失い絶望の状況だったからだよ。生きるためには強くなる必要がある者と、そうでない者とは違うの。だから比べてはダメだよ」

「かしこまりました」

「さぁ、休憩はここまでにして拠点へ戻ろう。そして明日のことをみんなで話し合うよ」

「「かしこまりました」」

「「了解……」」


 アナとリューネが先頭を、私とゼシカが殿を務めてクラスメイトを挟む形で拠点へと戻っていく。マリアンヌを除くみんなは完全に自信を失っているので、私が広範囲の気配を感知しながら、イリスとクリスに魔物の討伐を任せて戦闘にならないようにしたの。程なくして拠点に着くとみんなに声をかけ、話し合いをする前に軽く体を休めることにした。


「お疲れ様。明日のことを話し合う前に、夕食まで体を休めながら今日の反省点を考えておいてね。マリアンヌとセイレーンは私のテントに来てくれるかな?」

「「了解」」

「「うん」」


 2人を呼んだのは、汗を掻いた体を綺麗にしてもらうため。私のテントは空間魔法で拡張されているので、ゆっくりと浸かることができるお風呂があるの。今日の疲れと汗を流せば、明日から気持ちを切り替えて頑張れるだろうからね。


 男子たちと別れてからテントに入る前に、セイレーンに驚いて大きな声を出さないように注意してからテントへ入っていくと、『お帰りなさいませ』と声をかけるシオンの存在にセイレーンは驚いた。空間魔法や転移の扉などのことを説明しても、なかなか目の前の状況を理解できなかったみたいだけど、最終的に温かいお風呂に浸かると、そんな気持ちは流せたみたいで安心したの。



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