始まり
新作とりあえずここまで公開!
続きはもうすぐです♫
「はあ、やっぱりね・・・」
何回起きても、見えるのはこの天井。
もと名門大学卒の社畜だったわたし・・・今はリナのわたしは、『aisira』という乙女ゲームの悪役令嬢のメイド・・・というか将来メイドになる身に転生してしまった。
私の仕える(予定)の悪役令嬢『ミリア・ベルディー』は、公爵令嬢で、幼い頃からメイドに虐められていたため、性格がひねくれていた。
悪役のメイドになる身に転生したからには、魔の手からミリアお嬢様を助けたいな。
ということで、わたしはゲームのシナリオより早くミリアの専属メイドになるため、前世の記憶を駆使して、わたしが10歳、ミリアお嬢様が6歳のときに専属メイドとなった。
わたしの計画は、ミリアお嬢様が虐められる前に彼女の立場を上げ、攻略対象と結ばれてヒロインをぎゃふんと言わせたい。
本音を言うと、ヒロインは超絶(吐き気がするほど)ぶりっ子で、ゲーム内では禁忌の毒である『魅惑の毒(惚れ薬の超強力ver)』を使って攻略対象の愛を手に入れたくせにしらばっくれていたから一ミリも好きになれなかったんだ。
そして、今日はミリアお嬢様と初めて会う日。
「ミリアお嬢様、この度お嬢様の専属メイドの任を頂いた、リナと申します。」
「リナ・・・かわいい名前!わたくしはミリアよ。よろしくね」
「はい。こちらこそ不出来な部分もあるとは思いますが、よろしくお願いいたします。」
そうして、わたしのメイド生活が幕を開けた。