表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

なんか転生した話を書きたかったんです。

「どこだ…………ここはぁぁぁぁぁ!」


 男は世界の中心で叫ぶ。


 …………右も左もわからないこの世界で。



「今日も何もない日だなぁ」

「なんか起きないかなぁ…………退屈だ」


 この男は先ほどまで自分の部屋にいた。どこにでもいる何気ない学生で、何不自由なく学習している。少し得意な科目があって、少し苦手な科目もある、やはりどこにでもいる一般的な人である。


「いわゆる量産型って感じだなぁ」

「こんな俺は何も起きなくて、何もないまま一生を終えるんだろうな…………」


 そんなことを考えながら帰路についていた彼であったが、道にふと目をやると一匹の黒猫が彼の横を横切った。


「珍しい事もあるもんだな」

「でも黒猫か…………」


 なんてふと考えたが、すぐに振り返り同じ動作を再開しようと前を振り向いた瞬間、驚くべき光景が彼の目に映った。


 「今さっきいたはずの黒猫」が「トラック」に轢かれようとしている。


 その光景を彼はなぜか見過ごすことができなかった。いや、無意識に、反射的に体が動いたのだろう。彼の体は黒猫を抱きかかえうずくまるような体制になっていた。


 そして、トラックが来る。


 彼はふと、「こんな俺でも輝ける場所はあったのかな」と悪態をついた。


 そして、今に至る。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ