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03 神機の闘者

 「あの学者先生よぉぉぉ、何がここは大丈夫なんだよお!!」

 口に登ったのは愚痴だった。

ミランという若者になってまで、愚痴が真っ先に登る日常を味わっている。

 3日前の深夜、この学園ではテロがあった。

当然そのことについてミラン(正行)は聞いていた。

「うん、問題ないよ。警備は厳重にしたし危険はナッシング!!」

 ショーン博士はあっけらかんと答え、エヌム博士に至ってはこれから学園生活を送る上で当然のこととして騒ぎを大きくするのは良くないと事件に対して口止めされていた。

 なのにこの始末である。

あっけなくテロは繰り返されているとしか言いようのない事態が、教室のデスクを半壊させながら進んでいた。

「殺しにきた……そう言っているんだからテロ、っていうかただの暴力だろこれ」

 教室の中を舞い踊るデスク、突然入ってきた彼女は備え付けである学園の備品をサッカーボールのように激しい破砕音とともに蹴飛ばしていた。

脛に合金でも入れているのかと勘繰りたくなるように、何事もなく破壊を続ける蹴り足にミランは別のことを考えていた。

 これはテロじゃない? 思い込みというものも当然あった。

3日前の銃撃は思考に十分刷り込まれていたが、飛びかかってきた少女はテロリストというには幼すぎる。

「殺すとかなしなし!! とりあえず物騒なことはやめましょうよ!!!」

 飛んで滑り込んだデスクの後ろで、改めて一言聞いた。

中身が44歳のミランにとって目の前に出てきた少女が、殺しに来たと明言していても「はいそうですか」と素直に受け入れて殴り合いをする気にはなれない。

「いやよ、殺す」

 甲高い声に明らかな殺意の刃、濁音を巻くように力強く押し出された言葉。

長い黒髪を舞わせ、飛んで間を詰める彼女

デスクを蹴って破壊するという尋常ではない脚力を鑑みるに、彼女が普通の人間でないのは良くわかる。

それでもなお攻撃したくないと思うのは彼女の顔の可愛さにあった。

「……おじさん、女の子は殴りたくないんだよ」

 思い上がりにも似た発言。

おじさんの部分は少し小さく言ったが、殴りたくないの部分は十分に聞こえていたようだ。

隠れていたデスクに隕石落下の音が響く、追いついた彼女は仁王立ちで、下に隠れていたミランを睨んでいた。

「殴りたくないとか、衛士にあるまじき軟弱者め!! 今すぐ死ね!!」

「どわっ!!」

 その場で踏み込む、足踏みする足が天板を踏み抜き隠れていた頭を踏みつぶす鉄槌のキックが降りてくる。

瞬時に飛び出し向き合う。

「まった、待って」

「待たない!! 死んで私に詫びて!!」

「なんでさ!!」

 容赦のない力、石をかち割る右ストレートは俊足で伸びたが、最短の攻撃は弾より遅かった。

見える攻撃の連打をミランは避ける、互いが示し合わせたワルツのように殴る避けるを交互に続ける。

「よしなって。なんだか良くわからないけど、攻撃は見えてる……絶対に当たらない」

 およそ自分らしくない発言だった。

だがミランの精神である44歳の男は実感していた、年の功があるからこそ確信できる力の差というものがあった。

 飛び交う弾丸を物ともせず避けた自分、今更徒手空拳の小娘に負けるとは思えない。

事実この問答の中でも攻撃を続ける彼女の拳はかすりもしない。

「舐めた口を聞くのね、ミラン・イーラくん。殉葬体を先に手に入れた余裕かしら……っ!!」

 見切っていた間合いを割る斬撃にミランは吹っ飛ばされた。

正確には自ら後ろに引いたおかげで真っ二つにならずに済んでいた。

光は彼女の制服、その袖から飛び出していた。

大量(おおはかり)神度剣(かむどのつるぎ)!!」

 刃先に炎を灯した緋色のラインはミランの肩口からヘソの上までを切り裂いていた。

レーザーで焼くように刃は滑らかに服を切り、体にも一本の綺麗なレッドラインを引き、危機を避けるために引いたミランのバックステップが床踏む音と同時に血を吹いた。

「なっ……なんだそれ?」

「美しいでしょ……ここまで出来たのは今日が初めてだけど」

 イキそこなっている、44歳の魂は背筋を冷やす直感に後ずさりする。

少女の瞳が自らの手に持つ凶器に見せられていることに気がついて、危機感のボルテージが上がり傷を抑えることなど忘れてにさらに離れ距離を取る。

「光ってるうえに燃えてるなんて普通じゃない……」

「神代の剣……選ばれた人間である私に与えられし力!!」

「選ばれた……、そうか君も俺と同じってことか。あれだろ精神だけがその体に転移しちやってるっていう……」

「違うわ!!」

 喜びから一転する烈火の怒り。それを現す彼女の剣は普通のものではなかった。

剣というには束も鍔もない普通の剣ではなくいうならば袖口から伸びた針。

レイピアのように伸びた長い糸、その刃先にキャンドルのように火が揺れる。

「……なんで怒ってるの?」

 もうわかる彼女はテロリストではない、テロリストではない彼女は何かに怒っている。

それだけが直感でわかった。

 ミランの呆然とした目と、きつく睨みつける黒髪の彼女

「頭にくるわ……なんでこんな男に私が負けるのよ。私は、私こそが……」

「あんた……誰?」

「私こそが選ばれた者、私の名前は王秦(おうはた)シオン!! 昨日までの自分とは違う、違う自分になったのはあなただけじゃない!!」

 しなる刃、柔らかい曲線を描く刃は竜巻のようにミランを襲う。

今までの破壊とは違う、破砕され部品化したデスクが、そば打ちから切り出される麺のように細く刻まれていく。

 ミランの血の気は引いていた。

攻撃は変わらず見えてはいるが、灯った火の引く光のラインに正直恐怖していた。

「刻まれる……まずい!!」

 立ち位置からバク転、刃渡りの範囲から一足飛びに逃げる。

合わせるようにミランを追い鞭のようにも見える剣は、炎の軌跡を引いて迫ってくる。

回転の早い攻撃をかわし続けるのは困難、二打三打と繰り出されるコマの攻撃、規則正しい円運動を見切るのはいいが、付随する炎に惑わされる。

 攻撃が少しでも触れれば切れる、そして燃える。

「かわしきれない、前に」

 直刀であれば軌跡も刃先も同じラインにあるが、しなる刃では間合いは取りづらい。

ならば逃げるより前に、相手の旋回を止めるために踏み込む、剣道なら相手の攻撃を止めるのは鍔迫り合いといった要領だ。

幼少に自分を鍛えた剣道の記憶が思い浮かぶと即座に行動に移る、逃げる足から切り返して前に出る。

止まれないモーションのシオンは瞬間で詰められた間に対処で来ていなかった。

振り下ろされた腕、前腕の中程に防御としてあげたミランの肘鉄が刺さる。

「いたぁっ!!!」

 力の合わさった激突で回転は止まっていた。

逆に目の前に入ったミランは苦肉の索である回し蹴りを繰り出していた。

「やっぱり若い女の子を痛めつけるのは……そこはかとない犯罪臭が……」

 中身が大人、シオンと名乗る少女を止めるために何を繰り出していいのか迷ったがダイレクトアタックにならない範囲での回し蹴りを入れた。

回転の内側、蹴っても太ももが横っ腹に当たる程度だったが、大人の配慮は若々しい体に伝わらなかったのか胴回し蹴りが炸裂。

シオンは横っ飛びに飛ばされ、破壊したデスクの山に投げ込まれていた。

「やっちまった……」

「きっさまぁぁぁぁ!!! 殺ってやる!!」

「いや……もうやめよう!!」

「問答無用!! 斬る!!」

 瓦礫の山からクイックターン、真正面に構えたシオンは絶頂の怒りをまとって走る。

ミランも覚悟した。

全開で正面衝突、何歩も前に出る体当たりか、クロスか、切られるか、ギリギリの選択の前に白銀の壁は降ってきた。




「はーい、そこまで」

 二人の間に飛ばされた盾、ジェラルミンのそれはシオンの持つ刃で縦割りにされていた。

互いの顔を見合う位置で止まったミランとシオン。

割って入ったのはセクシー系白衣、メアリー・アンブロー博士だった。

片手でメガネを支え、壁にもたれる形で教室の中を見回すと

「壊すのはこの教室だけにして欲しいの、一部屋だったらすぐ直せるけどこれ以上やられると困るから」

「メアリー!! 止めないで!!」

 絶叫する王秦シオンのいきり立った額を、間に入ったメアリーはファイルで軽く打った。

「大人を困らせないで、シオンちゃん。こんなに壊してどうするつもり、弁償できるの?」

 目配せで冷静にと促す。

言われるまでもなく、教室の破壊度合いは凄まじいものだった。

デスクの半分以上が原型をとどめず、細切れにされた木材は鰹節のように床に広がりまともに残っているパーツは足の部分だけだ。

椅子の大半も窓から飛び出し、天井の半分使われていたパネル式ライトも見る影なく。

まるで部屋の中に小型のスーパーセルでも発生したかのような惨状になっていた。

「……あの、やっぱり弁償しないいけないんでしょうか?」

 黙していたミランの一声はそれだった。

この惨状にかかる修復費用、頭をかすめたのは丸の多く連なる数字。

ミランは引きつった顔でメアリーを遠巻きに見た。

備品というのは大抵安く設えてあるものだが、この数を弁償するのは無理だという絶望感が懸命に計算する。

「椅子1つ普通の学校なら6000円、セットで買うから4500円ぐらいになるとして……机はどうする」

 椅子もデスクもお洒落な造り。

今は残骸のそれに、美少年ミランの顔は歪みめが全力でクロールしている。

「分割とか、待ってもらえるとかはないんですかね……。今すぐ払えって言われても逆立ちしても出てこないんで」

 見た目の歳に似合わない労働者らしい不安。

メアリーは思わず笑っていた。

金髪碧眼の可愛い少年が、経済的な心配でオロオロしている姿は滑稽すぎた。

「ミランくん、可愛い顔して生活臭ムンムンね」

「正直俺のやった分はそんなにないと思うんですよ。その子、シオンさんが蹴って壊した方が多いのではと……」

「あらあら、いたいけな女子中学生に弁償させたいってこと?」

「いや、だって……これ一人で払えってのは無理だし、俺は斬られているんですよ」

「そういうところが気に入らないよ!!」

 頭の中をめぐる金勘定。

大人というものについて回る責任に泡食うミランを、メアリーの反対側に立っていたシオンが殴りつける。

むろん簡単に避けるのだが、こんなことになっているのにまだ怒っている彼女が理解できない。

「あのさ、君ちょっと頭おかしいんじゃないの。突然かかってきて「殺す」とか「斬る」とか、殺人でしょ。見ろよこの怪我!!」

「頭おかしいですって!! 私の努力になんて言い様を!! あんなたなんか偶然殉葬体には入れただけの本当だったらただのダメ中年のくせに!!」

「馬鹿野郎!! 大人の思慮があるからこそだ、我慢して聞いてりゃ調子に乗るなよ!! 俺だって好きでその殉葬体ってのに入ってるわけじゃねーんだぞ!!」

「言ったわね……あなた、その体に入れることの重大さを知らないあなたを許すことなんかできない!! ここで叩き切る!!」

 出し切った、だからのガス欠。そんな感じだった。

声の後に気が抜ける、振り回していた腕があがらなくなり、足がもつれる。

シオンはメアリー博士にもたれかかったまま、息までもが不規則で顔色をひどく悪くしていた。

「シオンちゃん良かったわね、武器使用の限界ってものを身をもって知ることができたわね」

 廊下に向かって手を挙げる博士に呼応するように、担架を持った男達が教室に入り手際よく倒れかかっていたシオンを乗せる。

担架に乗せられても顔を煤けた赤色にして怒りを見せるシオンに、ミランは目をそらし無視を決め込んだ。

嫌悪感はあったが倒れた少女まで罵倒はしない、大人の魂を持って最小限で抑えた形だった。

「さすが年の功。ミランくん、あなたの怪我の治療と教室の弁償の件はショーン博士に任せてあるから」

 シオンと共に現場から退場するメアリー博士は楽しそうに言う。

「あの人に……俺苦手なんですけど」

「そろそろ知りたいことが出来てきたでしょ」

 ハイテンション科学者、ショーン博士を苦手としていることを知って態度とミランは顔をしかめた。

「知りたいのは弁償の代金の方だよ。無いに越したことはないけど……」

 軽口で愚痴ったが知りたいことはあった、それは現在進行形で。

斬られたはずの肌からすでに血が止まり傷ががふさがり始めていること、驚異的すぎる回復力。

自分の指で確認しながら呟く

「知りたいんじゃなくて、知っておけってことだろう」

「オーイエ、仲良くやっていこう」

 スキップを踏んで入場、ウインクするショーン博士。

聞くしかないという思いは募っていた、知らないままではここの生活はやっていけないと。

ミランは博士に手招かれるまま従った。




 学園でも科学者たちが詰める上部棟の医療室は、眺めのいい部屋だった。

精神衛生からの回復を望む、そのために作られたバルコニーにはアジアンテイスト灯篭が飾られ、電飾には作ることのできない柔らかな光を見せている。

 白の大理石を不規則に組んだ床、観葉植物の緑、梅雨時の潤んだ空気にラベンダーのアロマが染み込んだ風が部屋の中を走っていく。

 王秦シオンは病室のベッドとは思えない、籐で作られたゆりかごの上で苦痛に沈んでいた。

神経にヤスリをかけられた感覚が途切れることなく体中を痛めつけていたが、涙の訳は他にもあった。

「ダメでしょ、勝手なことしちゃ」

 横たわるシオンにメアリー博士の声は、叱るというには甘く弾んだ声だ。

「だって……悔しいよ……」

 痛みよりもしみる辛さ。

シオンは丸めた自分の体から、神度剣(かむどのつるぎ)を発現させた右手を涙の目で見つめていた。

「私の方が絶対にあんな中年小僧なんかより優れているのに……」

「そうね、綺麗だったわよ神度剣。完全な形にすることができて良かったじゃない」

 博士の言葉にシオンを唇を噛んで反抗した。

喉枯らしたひび割れた声で、立ち上がれないまま

「私は私の力であれを具現化したの!! あいつに会って……それでできるようになったわけじゃない」

 神機神度剣が完全具現化したのは皮肉にも今日が初めてだった。

今までの練習では刃先に炎を灯すことはできなかったが、今日はミランに対する怒りで自分の限界を突破していた。

頭の中でイメージしていた暗闇を割る銀の剣に、怒りの炎が灯ったという感覚がそのまま具現化したとも言えた。

だが突然の限界突破は今になって体全体に負担としてフィードバックされ、立つこともままならない状態にいる。

「わかってるわ、シオンちゃん。貴女は誰よりも努力家」

「わかってない……」

「わかってる、超古代文明(ハイエイシエント)神機(しんき)を使いこなせる者は選ばれた者のみ。貴女は選ばれていることを、今日それを見せてくれたわ」

「じゃあどうして殉葬体に選ばれないのよ!! 私いっぱい努力してきたわ!! 今まで友達も作らずに、普段の勉強以外にもいっぱい勉強した。適合率を上げるために点滴も薬も我慢したし、筋トレだって……」

 血を吐く思い出に止められない涙、メアリーは優しさで持って答えた。

乱戦で乱れてしまったシオンの黒髪を撫でて整えていく。

「慌てないで、何事も一つずつ。科学が基礎無くして発展しないように、古代文明が「基礎」として求めたものがもっと明確になれば……貴女の進化、それはあっという間なのだから」と




『殉葬体の略奪……今すぐなんとかならないものか』

「今すぐは無理ですね」

ディスプレイに浮かぶ27という数字、青白い照明に支配された部屋で男は独り言をつぶやいている。

手元にはバスケットボール程度の大きさに開かれた3Dディスプレス化された地球儀があり、各都市に点在するポイントマーカーが光っている。

 会話は点滅するポインターとのもので、部屋には床を這う機械音が満ちている。

冷気を流し込む空調音と混じり合うことで広がったスペースの中は決して静かではない中で睦言のような会話は続いていた。

「3日前の襲撃に失敗したのは実に残念なことでした。あなたたちの焦りが計画や……あらゆる事象を加速させる結果になった」

『学園のセキュリティーは未完成だと聞いていた。君に事象を問われる筋合いはないが』

 無機質なポインタからは香るような怒りを感じ取れた。

機械に囲まれた部屋で、痩せた男は骨を鳴らすように笑うと情報を読む。

「ええ未完成だった、だが完成へと加速させたのはあなたたちの不手際だ。そして僕はすべての事柄を客観的に見ている」

 細い顔、尖らせた目、無駄を削ぎ落としすぎた体。

骨がスーツを着ているような男はマッカランを口に運びながら大事な話しをした。

『何を見た?』

「クライアント、殉葬体は今まではただの「生きる屍体」だったが、ついてに稼働したものが生まれた。スタディオンはそれに伴い防備を固めている。それにより今は手の出せない状態になった」

『?!』

 声にならない驚き、咳き込む音とざわめき。

複数のポインターが、部屋の各所にあるディスプレイを光らせる。

瞬く間に広がるネットワークの向こう側にいる雇い主たちは一応に驚きを表し、短い間でまとめられた総意を告げた

『殉葬体が稼働している』

「そう、歴史は新しい段階へと歩を進めた。目覚めたシュメールの遺産、残した肉体は現代人の魂を乗せてどこに行くのか……」

 ポインターは忙しなく動いていた。

地球儀の上をラインで結び意見が統合されていく

『君は任務を続ける気はあるか?』

「言われるまでもないですよ、僕は歩き始めた進化の先を見たい。26度の戦いの果て、新しい戦いの先にあるものを堪能する最後の人間でありたいと願っています」

『ならばよろしい、我らの子を与えよう』

 数字を点滅させていたモニターに子供の顔が映し出される。

「特別な子供ですね、学園に潜入……初歩的ですが良い一手でしょう」

 返事はなかった。

後の指示は無機質な文字として並べられていた。





「殉葬体ってなんですか?」

 ミランは3日前に連れて行かれた検査室にいた。

跳ねる科学者ショーン博士に、8割方整った支度を見て聞いた。

 斬られた怪我は完全に閉じていた。

自分の体に触れる指で、傷口に薄く張った新しい皮膚を感じることもできていた。

普通ではない体、ミラン(正行)は知らねばならないことに踏み込むことにした。

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