視覚障碍者の読者兼作者です
はじめましての人ははじめまして。私の作品を読んでくれている人はありがとうございます。
彩無シエルです。
拙作「クリスタル・ウェポンズ~心臓が結晶化した私は助かるために現代ダンジョンに潜る~」や「君の声が、輪郭になる」を読んでいただけていれば幸いです。
こんなエッセイを書いている時点でお判りでしょうが、私は視覚障碍者です。
そんな私ですが、いろいろな方法を用いて読書をしていました。そうしているうちに作品を書いてみたくなり、大学の空き時間を使ってちまちまプロットを書いていました。
そうして今年の4月に作品を投稿しました。思っていた以上に読んでいただけているようでうれしい限りです。
そこで、視覚障碍者の私が、週1~2回「視覚障碍者ってこんな生活だよ。こんな苦労あるよ。作品作成はこうやっているよ。」という事をエッセイとして書いていきたいと思います。
今回は「そもそも視覚障碍ってどういう物?」というテーマで書きたいと思います。
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さて、皆さまは視覚障碍と聞いてどういうものを思い浮かべるでしょうか。
生まれつきまったく目が見えない人、事故とか病気で視力を失った人……そんなイメージではないでしょうか。
最近ではドラマや小説でも視覚障碍者をメインキャラクターとして起用している物も多くなってきましたし、それらをイメージにしている人も多いと思います。
これらは間違ってもいないのですが、視覚障碍の側からすると完全に言い表せているとも言えない、そんな感じなんですよね。
で、わたしなりに色々考えて出したのが「何かしら見え方に異常のある人」というのが正確なんじゃないかという風に思いました。
いや、全然変わってないじゃんという人もいるかもしれませんが、全く違うんですよ、これが。
分かりやすい?ので私の見え方を説明しますね。
私は文字を見ることができません。というか人の顔を区別することもかなり難しいです。
「それ、全く見えないのと何が違うの?」と思われるでしょうが、そうではないです。
机や椅子はどこにあるかがわかる程度に見えますし、車の色も認識できます。
じゃあ逆に見えるんじゃないの?かというと、椅子や机の正確な大きさや形は説明できないほど見えないですし、車もどの車種なのかを区別することもできません。
そして、こんな感じの見え方でも重度視覚障碍者に区分されます。
正直生活をするにはかなり不便です。スーパーに行っても商品札は見えませんし、パソコンの画面だって見えません。
まぁ、それはよくて。そんな感じに視覚障碍者=何も見えないというのは全てを言い表せておらず、「視界に異常のある人」というのが正解です。
視力がかなり低くて眼鏡をかけている人も軽度の視覚障碍の可能性もありますね。
で、ここからがかなり面倒な事なんですが、視覚障碍=視力が低いじゃないんですよ。
よく眼科に行くと、片目を隠した状態でCの字でどの大きさまで見えるかという検査をすると思うのですが、あれは視力……どれだけ見えるかを図るものなんですよ。
ただ、視覚障碍ってこれだけじゃないんですね。私で言えば、視力は数値にすれば0.01程度です。いやまあ、これもかなり低い……平均は1.0程度……なんですが。
で、それに加えて視野狭窄・中央視野欠損・夜盲をもっています。
『視野』ってなんぞや。と思っていると思いますが。
視野っていうのは見える範囲のことです。で、狭窄なので見える範囲が一般人より狭いということで、中央視野欠損なので中心が見えないということです。
まあ、つまりは普通よりも狭い範囲でドーナツ型の部分しか見えないということですね。
しかも視力が低いので余計に見えないんですよ。
夜盲は暗い状態だとほとんど見えないということです。だから夜は出歩けません。
いやー、深夜にコンビニやスーパー行けないのは微妙に大変ですよ。
閑話休題。視力以外でこんな数の視覚障碍があります。
しかも、説明しきれないだけで他にもいろんな視覚障碍の症状があります。
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皆さま、視覚障碍についてある程度分かっていただけたでしょうか。
実は、ここまで書いてきたような見え方や感覚をもとに描いた短編があります。
「君の声が、輪郭になる」という作品で、私と近い視界を持つ主人公の日常を描いています。
興味があれば、そちらも読んでみてください。
次回は「説明って難しい。」というテーマで書きたいなと思っています。
では、駄文、失礼いたしました。




