『姉と妹とプレスマン』
あるところに姉妹があった。母親は、後妻で、姉のほうは前妻の娘であったから、この継母は、姉のほうには強く当たり、妹のほうだけをかわいがった。例えば、妹には、カラープレスマン六色を与え、姉には黒プレスマンを六本与えるというようなことであったり、妹にはかわいらしい着物を着せてやり、姉には何とも落ち着いた感じの着物を着せるというふうなことであった。もちろん、このほかにもたくさんある。
ある年の秋祭りに、姉妹二人で出かけたとき、隣村の長者が姉を見初めた。継母のもとに正式に遣いが来たとき、継母は、妹のほうをもらってくれるように強く進めたが、遣いの者は姉をもらい受けたい旨を伝えて帰っていった。姉は、隣村の長者のもとへ嫁に行った。手元に残った妹のほうは、つまらない男に引っかかって、駆け落ちのような形で男と一緒になってしまった。
この継母が病気になったとき、姉のほうは継母に嫌がられながらも献身的に看病し、妹のほうは求められながらも一度も姿を見せなかった。この継母が亡くなって、姉は泣きに泣いて鳥になってしまい、妹は罰で鳥になってしまった。姉妹の鳥は、今でも仲よく暮らしているという。
教訓:この手の話は多いが、シンデレラは妹が継子なので、やや特殊である。




