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遁走中

無事、人助けも済んであと少し、もう少しだけ歩けば愛しの我が(テレビ)にたどり着ける!

と、気を許していたのは認めよう。

あぁそうさ、テーマソングを歌って変な目で小学生に見られたさ!それぐらい緊張から逃れてたさ。

…それの何が悪いか!?否、わるくない!認めんぞ!!交番まで教えたのに…背後に見慣れぬ浮遊物体を引き連れてこちらに迫り来る集団に見覚えがあるなんて!!水色の髪の女性と目があったなんて!その目が懇願するよ「助けて!!」…叫ばれたなんて…!!


しかしいくら現実を拒否したところで迫り来る集団と浮遊物体。生き延びるための本能故か。

―― 一緒に逃げ始めたあたしなのでした。ごめんなさい、“回想”だなんてここまで引っ張って!はい、成り行きで逃げてただけなんです、一言で言えば。

と誰にともいわず心のなかで謝罪するあたし。



「ねぇ!なんなのあの物体X!!なんで飛んでんの!!なんでおいかけてくんの!!」

理不尽な追いかけっこに猫は早々に脱いで問い掛ける。

「なんでって…とりあえず飛んでんのは魔法使ってるからじゃね?」

「却下!求めてる答えじゃない!そもそも魔法って! 冗談はいらんわ!!」

く…空気がっ酸素がっ!!無理してツッコむんじゃなかった!!この赤髪ヤンキーめっ。と内心では更に悪態ついてるあたし。

「ジャスの答えはともかく、どっか良い逃げ場所、隠れ場所知らない?お嬢さん。」

「あんたココの人間だろ?さっさと案内してよ」

と、立て続けに茶髪の人とジャニ系の可愛い顔した人が言う。…この人男だよね?女の子みたいだなぁ。でもこの物言いからしてコイツはSだな、敵だな。 と分析したところでなにもならないので、言われた通りにどこか安全そうな所はないかと、このへんのちずを脳内に広げてみる。うーむ…あ、でもさ、とふと先日見たSFドラマを思い出す。

「ねぇ!でもアレ体温とか…サーモグラ、ふぃ?だっけか。とかは大丈夫なわけ!?隠れててもバレる心配は!?」

ΓΓ体温?」」

女の子2人がハモって首を傾げる。


追っかけてくる浮遊物体X。見た目はバスケットボール。但し色は真っ黒だが。でもなんとな~く、目?何て思わせる2つの小さな穴。そして口の位置からは…

「おわっ!!また打ってきやがった!!」

茶髪のチャラそうなお兄さんが言う。そう口と思わしき所からは、銃の先の様な出っ張りが3段階になっていて、所謂レーザーってヤツを発射するんです。只今ごみ置き場が燃えました。カスになりました。

「ぎゃーっ!!ナニコレ!!何なのよ!!」

「何って…攻撃?」

黙れ赤髪。お前天然か!

「兎に角隠れ場所!!どっかないの?…そうだなぁ結界のある所だと一番良いけど」

結界?何訳解らない事を…。でも結界ねぇ、と思い付く場所がある。あたしにとっても家に帰れるチャンス!!

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