投稿を決めた理由※ぜひ読み飛ばしてください
幼い頃から占いは好きだったが、特にその占いを頼りにすることはなく、ただ、運勢を知ることで満足していた。
その頃は親が一緒に手を繋いで道を切り拓いていってくれたし、周りの大人たちや、ときには友人たちまでもが標識となって道を踏み外さないように支えてくれていたので、占いを道標にしたくなるような出来事には大して遭わずに済んでいたのである。
しかし、大学の入学式で言われた「あなたたちはこれから自由に生きていけます。その代わり、自由にはいつでも責任が伴います」という言葉とともに、親の手が離れ、路上でひとりぼっちになり、さらに、それまでたくさんあった標識も徐々になくなっていった。
私は、これまでの道路が描かれた地図を頼りに、今度は自分で切り拓いていかなければならなくなった。しかし、地図を参考にしても思いどおりの道にならないこともあるし、地図自体に不備があり道路がうまくつくれず、停滞することもある。そこでとうとう、占いに頼るようになった。
とはいえ、私の場合は街中で占ってもらうことはほとんどなく、ファッション雑誌の巻末についている占いを斜め読みすることが多い。
そして今月も雑誌の占いを斜め読みしていたのだが、それによると『九月十五日はこれまで続けてきたことが実を結びやすく、何かをはじめるにはちょうどいい日』と書かれており、別の雑誌でも、似たようなことが書かれていた。ちょうど、この書き溜めたエッセイをいつ投稿しようか悩んでいたところだったので、占いのとおり、本日、九月十五日に投稿することにした。
基本的に暇さえあれば自分の心と対話しており、もはや暇がなくとも無理やり言い訳をつけて時間を作っては、ぐるぐる考え込んでいる。そうして考えた時間が無駄にならないよう、せめてどこかに書き残そうと思い、投稿することにした。