第14話
お久しぶりです。楽しんでいただけますように。
「昨日の件は、キャスリン本人もいた。だから、自分が悪者にならないよう、優しい妻というふうに演じたのだろう。だが実際は、キャスリンのことを憎んでいた。だから、一度優しいふりをして信用を勝ち取り、それを裏切ったのだろう?そうだろう!」
開いた口がふさがらないとはこのことを言うのだろうか。もう一度言う、まったくの見当外れだ。それはもう、聞くのが辛いほどに。
呆れている私と家政婦さんは、もはや声が出ない。でも、旦那様はそれを肯定と捉えたらしい。
本当に、愚かだこと。
もし、私たちを処刑して、それが冤罪だと分かったとき、一番苦労するのは旦那様なのに。恋は盲目。恐ろしい。
「ほう、何も言わないということは認めるということだな。そうかそうかわかった。では、明日の夜、私は其方との婚約破棄を宣言するパーティーをしよう。それまでに、何か言い残すことがあるなら、この薄汚い紙になんか書いておけ。ああ、ペンなんて高級なものは渡さない。どうしても書きたいのであれば、そこにある短刀で血を出して書いておけ」
旦那様は一気にまくしたてると、そこそこの量がある薄汚くなんてない綺麗な紙を牢屋の中にばらまいて地下牢から出て行った。
彼が出ていくと、一気に部屋の温度が下がる。熱気が無くなったからだろう。
楽しんでいただけたでしょうか。ここまで読んでいただきありがとうございます。次回もよろしくお願いします。




