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嘘で作られた女の子の話  作者: 山田駿
10/17

第10話

「はぁ」

 

 私は部屋に着くなり大きなため息をついた。


「私が悪いような雰囲気になってるけど、本当に悪いのはどちらでしょうね。よく考えてほしいわ」


 ブツブツ独り言を言っているとノック音に続いて、家政婦さんが入ってきた。


「奥様、少しよろしいでしょうか」

「えぇ、もちろん。どうされましたか」

「単刀直入に伺います」

「はい」


「奥様はなぜ、見逃されたのですか」


「そうねぇ、私のプライドかしら」

「と、仰いますと、、?」

「私の家系はそこそこの知名度があって、そこからこの公爵家に嫁いだから周りの期待があったの。でも、ここで旦那様が警察に行かれるとなると、世間から私は同情され『可哀そう』という言葉の魔法にかかる。そしたら自分を見失う気がして怖くなったの。それが今回見逃した理由です。初めは見逃す予定なんてなかったのですが、はは」


 自嘲気味に私が笑うと家政婦さんは言った。


「立派ですね。もし仮に、旦那様が警察のお世話になって、世間から同情されても、私はいち人間として、奥様の気持ちを大切にすると誓います。まあ、侍女でも執事でもないですか」


 そういって朗らかに笑う彼女に癒された。



 だが、事件はやっぱり起こる。


 旦那様を見逃した翌日、キャスリン様はなぜか永眠された。

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