表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/12

10

 誰が悪いのか何が悪いのか何て、もう関係ない。

 痛いのは嫌! 


 知らずに謝っていた。自然と謝罪の言葉が口を付いて出ていた。訳も分からないままに。


 暫くして暴力は納まり、恐る恐る顔を上げれば、低い声で問われた。


 おの場所で何をしていたのか?

 何を待っていたのか?

 何故そうしたのか?


 全て正直に答えた。


 答え無ければ、嘘を言えば、殴られる……そう思え恐怖から体が震えた。


 口減らしに奴隷と成るのは良く有る話、深くは聞かれなかった。

 が、奴隷と成って元主人へ売られてからの事は、深く何度も何度も確認する様に繰り返し聞かれた。



 その後は、また暴力を受けた「無断で商売するな」言葉と一緒に拳で体に叩き込まれた。


 髪を乱暴に掴まれ、壁に圧され、「ここで好きなだけ商売しろ」と「逃げるなよ」と同じ言葉を何度も頭に刷り込まれた。

 怖かった。言う事を聞くしか無かった。


 翌日から教育を受けた。

 男を喜ばせる為の。そして泣かなく成る為の。



 店では毎日お風呂入れて綺麗な服で着飾れる。

 だが、服を汚せば殴られる。

 逃げようとしても殴られる。


 食事は客に貢がせ注文させなければ食べられない。

 嫌な客にも一生懸命奉仕して、食事にありついた。


 当然、客を取らなければ食事は無い。

 必然、毎日客を取る。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ