表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/28

神官の幸福

 神官長は神殿の窓から街を見つめている。別に葵たちの出発が見れる訳ではないが、要は気分である 

神殿が保護しなければならない案件ではあった


 葵はまだ何処にも所属していなかった

別に絶対に何処かの団体に所属しなければならないという事はないが、ここ信都は特別で街を出る時にもお金を払わなければならない

それに、できれば神殿のひも付きにしておきたかった

神殿に勧誘する 

 葵に身分証明書にもなるし、出入りにお金がかからないことを説明すると、制服の格好良さにもつられあっさり決定した

絶対に詐欺に引っかかるタイプですよ、と補佐官は断言した


 葵は装備アイテムにあった冒険者の格好に戻り、ジョグと神官を一人護衛?としてつけてもらいラッセリア目指し出発する

しかも神殿から馬車を出した


 「それで、私に後を付けろと?」

神殿にも影で働く者たちはいる。その一人に命じて葵たちの後を追わせる事にしたのだ

「絶対にばれちゃ困るよ」

「問題ありません。心配は無用です」

男らしいその声は神官長には気がかりだったが、それでも影の中では一番細身のものを選んだ

女性でも良かったのだが、いかんせん、皆筋肉質である。葵が惚れない保証は無かった

それに、葵は美しいのでこちらの人間が好きになる可能性もある


「地位が上がらない事を気にしなければ神官であっても婚姻は自由ですからね」

世襲を避ける為と言う事になっている。神に嫉妬させない為とも

「結局、理由をつけているだけで本音はリア充爆発しろ的な、ヒガミなんだけどね〜」

神官長と補佐官は苦笑いした


因みに、リア充とか言葉はないけれど、意訳するとこうなります


「結婚なんてのは、次の人生からで十分だよね」

「負け惜しみにしか聞こえないです、神官長」





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ