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あなたの願いをかなえたい 

 冒険者グループ:風の色のリーダーのジョグが酔っ払い、街外れの池の近くをふらふら歩いていた

「どうしてだよ~」

気分が悪くなり池の中に吐こうとして、身を乗り出し胃の中のものではなく愚痴を吐いていると

「思いつめちゃだめだー」

といきなり腹に猛烈なタックルを食らって地面を転がった


「出る!食ったもん全部出ちゃったらどうするんだよ!」

ジョグがあわててそちらを見ると桃色の髪の男が物凄く真剣な目でこちらをみている

「何があっても死を選んではいけません」

神官か?こいつ

「そんなのは思ってないから!」

酔いが覚めちゃうでしょうが。目を細めて相手を見つめると、ほっとしたのか笑顔になった


「酔っている人って時々トンデモないことをするんです。あなたは、思いつめていたように見えたので」

うあっ、やっぱり神官じゃないのか?

ジョグが何か言うのを待っているようだったし酔ってもいたので話すことにした


 西の冒険者ギルドのサブギルドマスターのビューが自分のせいで傷つけられる事になってしまったこと

 恩を返したいのに失敗してしまったのだ


「僕もビューさんの事は知ってますよ。一度しか話したことはないのですが」

冒険者グループ:桃髪フロンティアのジム・コーラルはそれを聞いてにこやかに言った


「何かうまくいかないんだよなー」

「時間をかければビューさんの心も落ち着きますよ」

「しかし…」


 ジム・コーラルは苦笑いしてからポンとジョグの肩を叩いた

「あなたがビューさんの事を本当に心配されるのであれば、今は一緒に祈りましょう」

やっぱりこのピンク髪は神官じゃないのか?

「神にもいろいろいらっしゃるのですから、僕はあなたの望みを叶えて下さる神のいる事を祈りましょう」

右手を胸に当ててそんなこと言ってやがる。こいつのあだ名はピンク色の神官で決まりだな

「ビューさんの幸せを祈るのは俺の仕事ってことね」

満面の笑みでうなずくピンク色の神官

はあぁぁ。ジョグは深いため息をついた


ジム・コーラルはジョグを家まで送って行った

「あら、コーラルさんじゃないですか。うちのジョグをありがとうございました」

「いえいえ、お話も聞けましたし」

ジョグの妻はジムと顔見知りだった。ジム・コーラルは笑いながら帰って言った


「ローラあいつと知り合いなのか?」

妻から受け取った水をごくごく飲みながら妻を見ると笑っている

「あなたこそ、桃髪神官といつ友達になったの?」

ジョグは水を吹いた【桃髪神官】やっぱ、そう呼ばれてるのか


 妻にさっきまでの事を話すと

「今度、信都に護衛で行く時にお願いしておこうよ」

と言ってジョグの頭を優しくなでた



ジョグを家に送り届けたジム・コーラルは家に帰って自分の妻にさっきの話をしてみた

「西ギルドのビューさんの事だけど、あの人男の人が好きなんだよ。結構有名」

中身は乙女だからね

女友達として何度か話したことがあるようだ



 ジム・コーラルは異世界からキャラクター転移して来た人間から分裂した人間だった

いわゆる、キャラクター転移である。そしてキャラクターは今まで使用しているキャラ全部を出せる

そして、今閃いたことがある



残り全員のキャラクターを持っているのは王都第二の都市に住むラスティ・クリスだ

連絡プレートを出してラスティに話しかけた

アオイのガチ好みの人間がこの街にいるんだが…」

葵は、まだ分裂せずにラスティの中にいるキャラクターの一人である

アオイもきっと素敵な恋人欲しいよね?」


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