表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/28

飛んで行けー

 まんまと皆に言いくるめられたジョグ

 馬車用の少し大きめの馬に跨がって、御者とパカポコ走っている


 簡易的な鞍は着けてあったので普通に乗れたが、あぶみ(足をかける、半円の金具)が無いのでちょっとつらいものがあった


 4人はスイスイと空を飛ぶと高く舞い上がった

「おい、置いていくなよ!」

思わず声をかける

「あっちの方の街ですよね、ちょっと見てきます!」

「見てきまーす」

頭上から、バラバラに返事を返されて思わず苦笑いする


 「空を飛ぶと早いですね〜」

御者が額に手をあて空を見ながら言う

「ああいうのが増えたら、俺達の仕事は減るだろうなぁ」

「商隊の護衛のお仕事は減るかもしれませんね」

「随分、余裕のある言い方だな」

「アイテムボックス持ちがこれだけいるのに、やっぱり商隊組んでるほうが多いんですから。アイテムボックス持ちが万能って訳でもないですし」

「自分のものしか持てないからな」

「空を飛べるからって、他の人を連れて行くには無理があるでしょ?」

「まぁ、自前の羽根で飛んでるからな」

「そういう事です」

「そういう事なのか」

ジョグは少し安心した


 「凄いです!凄い!」

少年神官は空の上で大興奮している

「こっちの方向で合ってるの?」

ヨルが2人の前でクルリと一回転して聞く

「太陽に当たってますが、痛くないですか?」

少年神官は大興奮しながらも心配りは忘れない

「平気〜」

ヤミが答える。たった1日なのに明るくなったなぁ、と葵は感動した

山を2つ越えた向こうに街が見えた

森の中だからなのか簡易的ではあるが、柵もある


 「人が小さいです」

少年神官はまだ興奮したままだ

「ひとまず戻って、あの街でいいのか聞いてきましょう」


 「そちらの方角の街ですか?」

御者は、はて?と言う風に首をかしげた

「あっちに直線方向だと森しかないと思ってました」

ジョグも不思議に思ったが

「じゃあ、道なりに飛んで見てきますよ」

と、サッと葵達が飛んで行ってしまったのて気にしない事にした


 「山の無いところを進むんですね、当たり前か!」

道は大きな山を迂回していくので、この辺りはかなりの遠回りをすることになるようだ

少年神官は全ての事に感動している

「この辺りは、魔物があまり出ない森なので大丈夫だと思いますけど、」

「けど?」

「魔物が多い場所だと空を飛べる魔物が襲ってくるかもしれないですよ」

「「ええ!」」

早く言ってよー!

と3人は心の中で叫びを上げた

月水金のお昼に投稿します

宜しくお願い致します!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ