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呪われ魔術師、魔術師だったことを知る。

 『私は、ケッセン国第一王女シリィ。

  先の戦いで、呪いをかけられ、犬の姿に変えられてしまったの』


 『私の呪いを解いて、元の姿に戻してほしい』


 「呪いを解いてほしいと言われても・・・・。

 僕も、絶賛呪われ中で・・・・。

 できることなら、僕も呪いを解いてもらいたいくらいで・・・・。」


 『あなたも、呪われているの?

 どんな呪い?』


 「よくわかんない。

 呪いが強すぎて、鑑定ができないらしいんだ。

 でも、その呪いのせいで、僕、魔法使いなのに、魔法が全然使えなくなっちゃって・・・・。」


 『じゃぁ、一度鑑定してみましょうか』


 「え?

 でも、町の教会じゃ、鑑定できないって・・・・」


 『王城設置の鑑定機を町の教会のモノと一緒にしないで。

 ここの鑑定機の性能は桁違いよ』


 「じゃ、じゃあ・・・・。」


 『この天板の上に両手を置いて』


 仔犬に促されるまま、僕は、天板の上に両手を置く。

 数秒間、天板が青白く輝いたあと、天板上に文字が浮かんできた。


『本当に強い呪いなのね。

ところどころ解析できてないところがある』


『 名前:ファディ ゲンカ

  年齢:17

  性別:男

  種族:人間


  職業:魔術師

 レベル:  1


<能力値>

    HP:   8

  最大HP:   8

    MP:1046

  最大MP:   ∞

   ちから:   6

   防御力:   6

 攻撃魔法力:  10

 回復魔法力:   0

   素早さ:   6

   器用さ:   8


<魔法属性>

  火系魔法: A

  水系魔法: A

  風系魔法: A

  雷系魔法: A

  土系魔法: A

  光系魔法: A

  闇系魔法: A


  強化魔法: C

 弱体化魔法: C

  防御魔法: C


状態異常魔法: A


  空間魔法: B


****** 以下 鑑定不能 ******


<スキル>

 Sleeping Beauty Curse


****** 以下 鑑定不能 ******


<状態>

・呪われている。

  12番目の魔女の呪い

  13番目の魔女の呪い


・呪いの効果により

  魔法は、発動しない。

  最大MPの上限がなくなる。

  装備【魔女の紡錘】は外せない。

  スキル「Sleeping Beauty Curse」を得る。


****** 以下 鑑定不能 ******      』



 『あなた、レベル1なのね。

 それでよくここまで来ようと考えたわね。

 無謀すぎるわ』


 「え?

 レベル1?

 ・・・・って、職業【魔術師】?」


 【魔術師】は、【魔法使い】の上位職業。

 【魔法使い】としてのレベルは、そこそこ高かったけど、【魔術師】になれるのはもう少し先のことだと思っていた。

 呪いの影響で、上位クラスに転職されて、レベルが1に戻った・・・・?


 『魔法の能力はすごいけど、呪いのせいで、魔法が全然使えなくなっているし。

  それに、この呪い!

  位階付きの魔女2人の呪いを受けているなんて、すごいわね、あなた。

  12番目と13番目の魔女って、たしか位階最上位の2人。

  こんな呪い、解くことができるのかしら・・・・?』


 「そ、そんなぁ・・・・」


 『まあ、そんなことはともかく、』


 「そんなことって・・・・。」


 『私の状態も見てみて。』


 仔犬は、僕がしたように、天板の上に両前足を置いた。

 同じように、数秒間、天板が青白く輝いたあと、天板上に文字が浮かんできた。


『 名前:シリィ ケッセン

  年齢:15

  性別:女

  種族:人間


  職業:僧侶

 レベル:45


<能力値>

    HP: 31

  最大HP: 33

    MP: 0

  最大MP: 26

   ちから: 11

   防御力:  6

 攻撃魔法力: 18

 回復魔法力: 23

   素早さ: 10

   器用さ: 12


<魔法属性>

  光系魔法: B


  回復魔法: S

  強化魔法: C

  防御魔法: C


状態異常魔法: B


<スキル>

 聖女の守り

 ホーリーライト


<状態>

・呪われている。

  パズスの呪い


・パズスの呪いの効果により

  能力値が10分の1になる。

  【犬】の姿になる。


・【魔封じの首輪】の効果で、MPが0になる。  』


 「レベル45!?」


 『すごいでしょ。

  私、がんばったもん!』


 「回復魔法S。

  ・・・・すごい」


 『でしょ。

  私の家系は、回復魔法に秀でているのよ』


 「へぇ~」


 『ようやく、あと少し回復魔法を全てマスターできるってところで、呪われて、犬の姿にされてしまったの・・・・』


 「そ、そう・・・・なんだ」


 『だから、はやく呪いを解いて!

  私をもとの姿に戻して!』

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