プロローグ
4月6日 日曜日
<ピピピピッピピピピッピピピピッ>
7時半に朝の目覚ましが鳴った。
「青いカーテン、白い天井、おはよう俺、やるぞ!俺の高校生活&一人暮らし!」
俺の名前は烏丸優太郎、16歳、今年から府内の高校に通うことになった。
今日は俺が通う鴨川東高校の入学式である。
俺は昨日から親元を離れここ亜人ハイツで一人暮らしを始めた。
家を出たかったわけではないが、俺が通ってる学校が実家から通うには遠いしアパートを借りて生活することにした。
このアパートは二階建てで一階が1〇1号室から1〇4号室までで、二階が2〇1号室から2〇4号室までで俺は一階の1〇3号室に住んでいる。1LDKで一人暮らしには広めだが、親が広めのほうが良いとか言ってここになった。
「やっべもうこんな時間」
俺は急いで朝ごはんの準備をした。
今日のメニューは昨日の残りの白米と焼きじゃけとほうれん草のお浸しである。
「いただきます」
ここ亜人ハイツには8個の部屋があるが、現在2個しか使われていないらしくとても静かだ。
住んでいるのは俺と101号室の大家の娘の十条亜弥さんである。
亜弥さんは大学4年生らしく今年度でこのアパートを出ていくのだとか。
亜弥さんが出ていけば俺一人だけか。さらに静かになるな。
俺はご飯を食べ終え歯磨きをし、制服に着替えた。
「ネクタイの結び方がわからねぇ」
俺が中学の時にはネクタイがなかった。
俺はネットで調べた
「なるほど、分からん」
後で親にしめてもらうか。
「行ってきます」
当然返答などない。
「優君今日から学校?」
そんな声が101号室のほうから聞こえてきた。
「はい今日から学校です」
「気を付けていってきてね」
「行ってきまーす」
俺は自転車で学校へと向かう。
学校までは15分くらいでついた。
それから親に会いネクタイを締めてもらい入学式が始まり、そして終わった。
俺の学校は入試の時の点数で習熟度別にクラス分けされており、俺は一番上のAクラスだ。
その入学式の日から部活も入ってないし友達ができたくらいで特に何もなく4ヵ月が過ぎ8月になった。