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朝食はトーストと卵とウインナーとサラダが準備されていて、

勧められるままに桜さんと合い向かいの席に座って、お二人と一緒に朝食をいただく。

何気ない会話を楽しみながらも、

私はいままで、こんなに誰かを意識したことはないなぁと思う。

なのに桜さんの一つ一つの言動や仕草にどうしても意識が持っていかれてしまう。

それを気付かれないように、いつもの表情や態度を心がけるのに苦労する自分に内心で苦笑いしてしまう。

私、どうしちゃったんだろう?

視線が合えば、優しく微笑んでくれる桜さん。

その度に鼓動が乱れる。

頬が緩みそうになる。

こんなの私じゃない。

でも、嬉しい気持ちは抑えられない。


結局先輩の家をお暇するまで

桜さんに対するドキドキはおさまらず、

最後によかったら連絡先交換しない?と桜さんから言ってもらえたことで、最後の最後に表情が崩れ、一瞬緩んだ表情を桜さんに見られてしまった。

「あ!桐華さんかわいい!そんな顔もできるんだね!」

と無邪気に喜んでいたけれど、

私は慌てていつもの表情を取り繕い、

桜さんと連絡先を交換。

お二人にお世話になった挨拶をして

そそくさと家路についた。


独り暮らしの家に着くと、

まず部屋着に着替えて顔を洗い、ベットへ倒れ込む。

朝起きてからの気持ちの揺れ幅が少し落ち着いてほっとした反面、少し寂しさを感じてしまうのは

やっぱりあの温もりが恋しいから、、、か。

桜さん。

今日初めて会ったのに

もう桜さんの温もりが恋しくなってしまう。

近くに置いたバックからケータイを取り出し、

さっき交換してもらった桜さんのプロフィール写真を眺める。

しばらく眺めているとメッセージを受信が届いた。

『桐華さん、桜です。

無事に帰れたかな?

慣れない飲み会で疲れてるでしょうから、ゆっくり休んでね。

主人のこととかで愚痴りたくなったらいつでもいって(笑)

これからもよろしくね♪』

今までこんなフレンドリーなメールをされたことがない私は

嬉しいけど、どう返信していいかわからなくて、

あたふたしながら一生懸命に言葉を考えて

『桐華です。

ありがとうございます。

これからもよろしくお願いします。』

結局、そんな素っ気ない返信になってしまい、

そんな自分に凹んだり、

桜さんのメールにニヤけて、もだえてしまったり。

しばらくしてやっと落ち着いた時には夕方になっていて、

私なにやってるんだろうなぁーと

そんな自分がおかしくてくすっと笑ってしまった。

久しぶり笑った気がした。

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