俺たちの大好きな戦争
2030年、自衛隊が国防軍になり我が国で1945年以来の戦争「南方諸島独立紛争」が起きてちょうど10年が経とうとしていた日本。世間では、婦女暴行事件が増加していた。
株式会社立菊亜日光大学に通う八島透はある日、ラブホテルでのアルバイト中に忘れ物として医療用のアプリケーションソフトウェアが入ったデータディスクを拾う。何気なくディスクを持ち帰った透だが、ひょんなことから後日大学の実験室のヘッドギアを使って大学の友人である菊亜安秀とともにアプリケーションソフトの実験をする。データディスクは一見すると神経電位を読み取る通常の医療用ソフトウェアに思われたが、実験中に突如として暴走、被検体としてヘッドギアを被っていた透は、戦争の情景とその情景の中で少女を犯している体験をする。しばらくして、意識を取り戻す透だったが、菊亜によれば、それはディスクの中に仕組まれていた神経電位パターンが感じさせた幻だという。ディスクが感じさせる体験に不思議なリアリティを感じる透だったが、ひとまず透はその晩、幼馴染であり大学の後輩であり、さらに菊亜のガールフレンドでもある井戸川春希とともに、新しく大学に外部研修生として来日してきたDNAコンピューティングの研究者である小川純という女性を迎える呑み会に行く。純は透に対して不思議なほど積極的な姿勢を見せ、二人は後日デートの約束をする。後日、純とデートする透だったが、デートの最中に二人は顔を隠した暴漢に襲われる。透は純を守るため、暴漢に立ち向かうも、ナイフを持った暴漢には適わず殺されそうになる。しかし、殺されるまさにその瞬間、再び透は例の実験のときと同じ感覚を感じ、強烈な殺意を抱く。純の助けを得て辛うじて暴漢のもとから離れた透は近くの透が親代わりに慕っている昔は国防軍に所属しいまは「南方諸島独立紛争退役軍人会」の理事を傍らで務めるバーのマスターのところへ逃げ込む。バーで透は、純の介抱を受けるが、そのなかで透は純に自分の母親も十年前に衛生兵として南方諸島独立紛争に参加していたこと、そして戦争後、透の前で首を吊って自殺をしたことを話す。翌日、アパートに戻って、眠っていた透は警察の訪問を受ける。しかし、それは前日の暴漢についてではなくて、婦女暴行の嫌疑による透に対する任意同行だった。
株式会社立菊亜日光大学に通う八島透はある日、ラブホテルでのアルバイト中に忘れ物として医療用のアプリケーションソフトウェアが入ったデータディスクを拾う。何気なくディスクを持ち帰った透だが、ひょんなことから後日大学の実験室のヘッドギアを使って大学の友人である菊亜安秀とともにアプリケーションソフトの実験をする。データディスクは一見すると神経電位を読み取る通常の医療用ソフトウェアに思われたが、実験中に突如として暴走、被検体としてヘッドギアを被っていた透は、戦争の情景とその情景の中で少女を犯している体験をする。しばらくして、意識を取り戻す透だったが、菊亜によれば、それはディスクの中に仕組まれていた神経電位パターンが感じさせた幻だという。ディスクが感じさせる体験に不思議なリアリティを感じる透だったが、ひとまず透はその晩、幼馴染であり大学の後輩であり、さらに菊亜のガールフレンドでもある井戸川春希とともに、新しく大学に外部研修生として来日してきたDNAコンピューティングの研究者である小川純という女性を迎える呑み会に行く。純は透に対して不思議なほど積極的な姿勢を見せ、二人は後日デートの約束をする。後日、純とデートする透だったが、デートの最中に二人は顔を隠した暴漢に襲われる。透は純を守るため、暴漢に立ち向かうも、ナイフを持った暴漢には適わず殺されそうになる。しかし、殺されるまさにその瞬間、再び透は例の実験のときと同じ感覚を感じ、強烈な殺意を抱く。純の助けを得て辛うじて暴漢のもとから離れた透は近くの透が親代わりに慕っている昔は国防軍に所属しいまは「南方諸島独立紛争退役軍人会」の理事を傍らで務めるバーのマスターのところへ逃げ込む。バーで透は、純の介抱を受けるが、そのなかで透は純に自分の母親も十年前に衛生兵として南方諸島独立紛争に参加していたこと、そして戦争後、透の前で首を吊って自殺をしたことを話す。翌日、アパートに戻って、眠っていた透は警察の訪問を受ける。しかし、それは前日の暴漢についてではなくて、婦女暴行の嫌疑による透に対する任意同行だった。
その1
2017/07/09 14:51