表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/32

《章間 ~猫娘の希望~》

(ウチは幸せ者だ)

 イルミナは、カプセルに入りながら、そう思う。

 ルイゾンは、二年近く旅をしてきて、初めて自分の事情を打ち明けた相手だ。

 彼はイルミナの話を聞くと、『なら、ライフワーカーを運ぶときは俺が運んでやる』と言って、これまでも何度となくイルミナの旅を助け、同行してくれた。

 リチャードは、自分にできることをする人だ。

 彼は、イルミナが絶望した時『治療を受けて次を探すのが仲間のためだ』と教え、諭してくれた。

 マレヌは、希望を与えてくれた人だ。

 彼は、見えなかった希望に『苦境にある時だからこそ、思考を止めてはいけません』と言って、持っている知識を駆使して希望を示してくれた。

 アスパーンは、現実の中に夢を与えてくれた人だ。

 彼は、イルミナが彼らのみを案じていることを察して『俺達も生命が惜しいからあっさり帰ってくる』と言いながら『悪あがきするだけしよう』と言って、危険を引き受けてくれる覚悟を見せてくれた。

 ティルトは、仲間の存在を教えてくれる人だ。

 彼は、『俺も、ブラフマンも、マレヌも居る』と言って、仲間が力を合わせれば何とかなる可能性を示してくれた。

 シルファーンは、安心させてくれる人だ。

 彼女は、『昇降機を直した時と同じことをするだけ』と言い、それが当たり前なのだと言ってイルミナを安心させてくれた。

 ラミスは、誰よりも強く、頼もしい人だ。

 彼女は、誰よりも小さい自らこそが一番危険であるにも関わらず『アタシが無理はさせないから大丈夫』と請け負ってくれた。

 だから、イルミナは今、治療の眠りにつく。

(仲間を信じて、自分に出来ることをする……)

 それが最も効率良く、最も早く、集落の仲間たちの命を救う最良の一手だから。

 イルミナは眠りにつく。

 『仲間』を信じて。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ