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《章間 ~猫娘の絶望~》
(ウチは甘かった……)
イルミナの心に、絶望が押し寄せる。
ルイゾンも、リチャードも、アスパーンも、シルファーンも、ティルトも、ラミスも、マレヌも、ブラフマンも、皆は間違いなく、いい仕事をしてくれた。
イルミナが、甘かったのだ。
『遺跡守り』が高級医療機器であるところの『ライフワーカー』を守護している可能性なんて、二年近くもやってきたのに、ティルトに言われるまで気付きもしなかった。
笑って誤魔化したが、笑って済むことではない。
もっと研究して、調べておいて然るべきことだった。
そして、その『遺跡守り』を倒すのも、仲間任せ。
これはきっと、その罰なのだ。
無能な自分への、大きなツケ。
(皆……ごめん)
この『ライフワーカー』は、皆には使えない……。
『自分の無能が、仲間を殺す』。
さっき その絶望感が、イルミナをあっという間に支配していった。




