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《章間 ～猫娘の歓喜～》
一度諦めかけた希望が、また新たに生まれつつあることをイルミナは感じていた。
アレほどの実力を身につけ、『ヘカトンケイル』の異名を持つルイゾンと、メリス家のアスパーン・メリスと、彼が信頼する仲間たちが今、イルミナ達の力になってくれる。
加えて、彼らの初仕事が、自分たちを助けることだというのだ。
これを喜ばずに何を喜ぶというのだ。
イルミナは恐らく、結成したばかりとは言え、既に『林檎亭』屈指の実力を持つであろう彼らのパーティ結成を歓迎すると共に、自分の目的が大きく前進したことを確信した。
一方で、彼らの初仕事が失敗に終わらないよう、集落の仲間たちの生命が助かるよう、全身全霊をかけて次の挑戦に臨むことを、密かに心に誓った。
