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作者: 雪つむじ

遠くを眺めて。

近くを覗いて。


窓は、僕から唯一の通路。

外と、中の、唯一の通路。

僕のいる側が中で、僕のいない側は外。

僕にわかるのは、中のこと。

僕が眺めるのは、外のこと。


窓に映るのは、僕の顔。

外から覗いて見えるのは、僕の顔。

目が二つ。

眉毛があって、鼻があって。

口と、耳。

どこから見ても。

誰から見ても。

同じ顔。


誰にとっても。

誰であっても。

誰と出会っても。

同じ顔。


窓が、仕切るのは、世界。

鬼がいるのは、外。

福がいるのは、中。

僕は、世界の狭間にいる。

鬼と、福の、睨み合い。


僕は、鬼?

それとも、福?

世界は、僕より、一歩先で、切れている。

僕より先は、決まっているから、きっと幸せだ。

節分には、まだ早い。

僕は、豆をまく側。

逃げながら、食べる側。

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