表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

第ニ話:俺的嵐の前

洗濯物を干すとすぐに乾きそうなくらい天気の良い昼に何処か緊迫した空気が流れる教室があった。

聞こえる音は、生徒の息づかいと物を書く音だけだ。

そう、今まさにこの学校では『全国一貫学力診断考査』が行われているのだ。

この考査は名前の通り全国の高等学生を対象としている大きな物だ。故にこの考査の結果は後々の進路に関係してくる。




数分後…




その緊迫した空気を消すような音が校舎中に響いた。

考査を受けていた生徒達はそれぞれ出来栄えを話す為に友人の元へ移動を始める。

明るい声や暗い声、考査からの開放感や脱力感。

様々な声がする中、駿河 明夜は頭を抱えて最大の危機に悩んでいた。

「オイ、どうしたんだよ。最悪のテストは終わったってのによう。」

「…手応え無かったのか?」

「分かった!知恵熱だ!考え過ぎなんだょ〜!!!」

「ここは三択クイズ形式で当てようぜ!!!」

明夜の友人達が次々に悩みの原因を当てようとする。明夜は顔を上げ、

「アタッ〜クチャンス!って何で三択クイズしないといけなくなるんだよ!!!そうじゃなくて…」

ノリに乗った後、言いにくそうに口を閉じると

「なんだよ?」

「最後まで言えよ。」

「変なノリ方してから途中でやめるなよ!」

「何時もみたく言えば良いじゃんかぁー」

多少失礼な事を言っている友人が居たが、明夜はため息をつきながら渋々と小さく呟いた、

「…弁当忘れた…」




その時の教室では話しに関わっていなかった者まで凍り付いたと言う。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ