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紅月のクロスリーパー 〈血を武器に変える少女と世界の真実〉  作者: ルーツ
第四章 争いの果てに何を想うのか

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21. 決別の朝

登場人物

<ディヴァインリーパー>

ジェシカ 

グラフ

アンディ 

アリス

アルス

クロード


グラフの想い人

ルミナス・エフェメール


グラフの兄

グレン


グレンの妻

マリー


四代厄災

悲狂のアン・フォリー

──翌朝。


お酒の影響もあり、深夜遅くまで語っていたグラフ。

太陽が真上に上がりそうな時間に目が覚める。


「あ、あ……頭が痛いな。少し飲みすぎたか……」


頭を抱えながらベッドから降り、部屋を出た。


「あら、目が覚めましたか」


グラフを見てクスッと笑うマリー。


「グレンから、起きたら伝えて欲しいと言われた事があるのですが……先にお風呂に入りませんか?」


マリーの言葉に昨晩アリスに言われた言葉を思い出す。


「……すまない。汚れた格好でベッドに……」

「うふふ、大丈夫ですよ。それにお疲れだったみたいで」


「……ああ……」


少し戸惑うグラフ。


「お風呂はあっちにあるので、よければ使って下さい」

「すまない、使わせてもらう」


マリーの言葉に甘え、グラフは風呂場へと向かう。


────────────


風呂場にて、上着を脱ぎ目の前にある鏡に視線を向ける。

グラフの右胸に刺青に指を当て、鼻で笑う。


「ふっ、もう俺には必要ないのかもな……」


そう思いつつ、お風呂へ足を運ぶ。


────────────


「あら、綺麗さっぱりになりましたね」


優しい笑顔がグラフを視界に入る。


「……風呂助かった」


グラフはテーブルの方へ向かい椅子に座るり、マリーも反対側に座り、口を開く。


「グレンからの伝言です。起きたら工房に来るように。と」

「伝言、確かに受け取った」


するとグラフは立ち上がり、工房へと向かう為に玄関へと足を運び、帽子を深く被り背を向けたまま口を開く。


「……ありがとう」


そう言い残し、グラフは工房へと歩き出した。


────────────


「……グレンはいるか」

「おお、待っていたよ。早速始めるかの」


工房にいるフレデリックがグラフへ話しかけた。


「なんの話だ……俺はグレンに用がある」

「ああ、分かっている。武器をつくるんじゃろ?」


「そうだ」

「なら、先にお前さんの手や筋肉、癖など知る必要があるだろ?ほれ、座れ」


フレデリックの前に椅子を置き、グラフを座るように促す。


こうしてグラフの武器作成は始まるのだった。


──────────────


──ミネルバ王国・拠点。


ジェシカとアリスはリビングの椅子に座り、話しをしていた。


「いいかしら、まず魔法国家アルカナンなのだけど、あそこは私の隠れ家のあった、あそこ土地がアルカナン領土になるわ」


「そうなんだ」


「ええ、それに……アルカナンは数少ないサキュバスが行き交う国なの。それに、魔法を信仰しているわ」


アリスの話を無言で聞くジェシカ。


「そして、アルカナン領土には四代厄災の一人、悲狂のアン・フォリーが存在するの……」

「そうなんだ……」


アリスは話しながら視線を落として言葉の声も小さくなる。


「今、アルカナンは悲狂のアン・フォリーに侵略されようとしているわ、それにリベリオンとも戦争をしていて、とても危機的状況なのよ」


アリスの話にジェシカは反応する。


「確認なんだけど、アルカナンに免罪符があるんだよね?」

「ええ、教会の大司祭から直接依頼を受ける必要はあるの」


「え……そうなの?」

「依頼を受けるだけでも大変だと言う事なのよ」


「……どう言う事?」


「魔法国家アルカナンは太陽が沈んでいる時間は警戒令が出てるの。

その時間帯に教会へ向かい、大司祭の元へ行く事で依頼を受ける事ができるわ」


アリスの言葉にジェシカはどこか楽観視していた。


「ふーん、夜に会いに行けばいいんでしょ?」

「ええ、そうよ」


「えへへ、思ってるより簡単な話しだね!」

「え……?ええ……ジェシカにとっては簡単な話しになるのかしらね」


アリスはテーブルの紅茶に手をかけ持ち上げ、口に含む。


一息をつき、ジェシカの方へと視線を向ける。


「話を聞いてどうかしら?アルカナンの事で何か質問はあるかしら」

「うーん。そうだね、悲狂のアン・フォリーの事をもう少し聞きたいかな」


ジェシカの言葉に、アリスが持っているカップが揺れる。


「……そうね、分かったわ」


アリスの言葉はどこか重く、空気も重くなったのをジェシカは感じていた。













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