表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クロスリーパー  作者: ルーツ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/14

過去と現実

登場人物

   クロスリーパー

主人公    工房の鍛治師

ジェシカ   アンディ


鍛冶屋     鍛冶屋の妻

フレデリック  リーシャ


疲れ果て気がつくと布団の中で寝ていた、、、


「あれ、、いつのまに、、、」


まだ空も暗くアンディは椅子に座り帽子を深く被り足を組んで寝ているようだった


その様子を見て再度布団に顔をつけ眠気なまこのまま眠った、、、、


・・・・・・・


「ジェシカ、、、ジェシカ、、、、」


「んん、、、」


「ふふ、そろそろ起きないと、、、、」


目を開けるとリーシャがいた


「あ、おはよう、、、」


「昨日は夜遅くまで訓練だったみたいね、、」


「うん、、でも楽しかったよ」


「そう、、私すごく不安だったけどジェシカがそう言うなら安心したわ、、」

「さあ、顔洗ってきなさい。着替え用意しておくからね」


「ありがとう、、、」


そう伝えて顔を荒い歯を磨き部屋に戻るとアンディがベッドに座っていた


こっちに気づいたアンディが声をかける。


「ジェシカこい」


「うん?」


「昨日は血を使い過ぎただろ、、、いつ渇きが起こってもおかしくない。」


そう言うとアンディは上着のボタンを外し首元を露わにした


「あまり飲みすぎるなよ。」と、、、、


アンディに抱きつき首元に牙を突き立て頸動脈に噛みついた


舌に生温かい鮮血が流れのんだ、、、、


その時だった、、部屋にノックをせずにリーシャが部屋に入り私の着替えを持って入ってきた


アンディの血を飲む事に集中していてリーシャの事はあまり視界にすら入っていなかった


「え!!な、な、何してるのジェシカ、、、、」


ふと視線を下から声のする方を見るとリーシャが震えていた、、、、、


「気にするな。着替えはそこにおいてくれればいい」


そうアンディが言いリーシャは驚きながらも着替えを置いて部屋を後退りするように部屋を出て行った


「続けろ。」


「う、うん。」


しばらくアンディの血を飲みだ、、、、


「よし、、、もう大丈夫だろ。」


首から牙を抜いた、、、、


「ねえアンディは平気なの?」


「あー?俺は今朝リーパーとして依頼を受けて死者から血はいただいてきてる」

「お前に心配されるほど落ちぶれちゃいねーよ、、」


「そっか!」


「ああ、、、それより今日はアルフレッドの武器を全部目を通せ。」

「そして頭にイメージを作れ、できる事なら顕現までやっみろ」

「俺はもう1つの依頼を終わらせてくる。無一文だと何かと動き辛いからな、、、」


「分かった。じゃ早速1階のアルフレッドさんの所に行ってくる」


「ああ。」


部屋を出て1階に行くとリーシャの声が聞こえてきた


「あなた!あの子は普通の子じゃないわ、、、」

「それにあの男も普通じゃないんじゃないの!?」


「リーシャ、、お前何も分かっていないんだな、、」


「何、、何を分かってないと言うの、、、」


「アンディやジェシカ、、あの一族がこの町やお前はどれだけ助けられたか忘れたのか、、?」

「確かにアンジェはもういない。」

「だがな今俺たちの命があるのはリーパーたちの協力あってのものだろ」


「だからってここで一緒に生活するなんて、、、」


「恩人には敬意を表するべきだ。それに彼らはこちらの味方だ」

「もっと広い心でアンディやジェシカに接してもらえないだろうか、、、、」


「、、、、分かったわ。」


「そうか、、ありがとう、、、」


そんな会話を聞き耳をたて聞いてしまった


2人に聞こえるように階段を降り挨拶をした


「おはようございます」


「おお、、ジェシカか、、こんな所にどうした?」


リーシャは無表情のまま2階に上がって行ってしまった


「あ、うん、、アンディからアルフレッドの作った武器を目を焼き付けろって言われて、、、、」


「はは!そうか!好きにしなさい」


そう言うとジェシカはたくさんある武器を手に持ったりして記憶をしていく、、、その度に自分の中で何が紐付けされるような感覚になる


するとアルフレッドがジェシカに言ってきた


「ついでにこれも目を通しておくといい。」と、、、


アルフレッドから渡されたがどんな武器なのが分からなかった、、、


どう扱っていいか迷っているジェシカを見たアルフレッドは見兼ねたのか扱い方を教えてくれた


「これは大鎌と言って握る側を片手で持ち横に思いっきり振ると鎌が降りる仕組みになっている」

「そしてこの武器の最大の強さは相手を自分の内側に引き寄せつつ背後から鋭い刃で攻撃もでき相手が背中に気を取られている隙に正面から攻撃ができる事だ」


「もちろんこの大鎌での攻撃も相当なダメージを負わせる事ができる」


「へーすごい武器なんだね、、、」


「ほら、コレも目を通して記憶しておきなさい」


「うん。ありがとう」


そこから更に全て種類の形などイメージしやすくする為に時間をかけて把握した


「アルフレッドさんありがとう。」


「おーもういいのかい?」


「うん、上に行って練習してくるね!」


「おう!がんばれよ!」


そう言い2階の部屋に入るとベッドには着替えが置いてあった、、、この服は何かの出来事に巻き込まれてもうこの世にいないアンジェと言う子の物なのだろうとジェシカは気づいていた


まずはアンディが言ってた事を実行に移す事にした


部屋に1人。


集中し頭の中に複数の武器をイメージする、、、

そこから順番に顕現するよう自分なりに型を作った


「ブラッディローズ」


まずは短剣、次はロングソード、ショートソード、両手剣、両手斧、弓、、、そして大鎌、、、


次々とイメージした形になり問題なく完成させる事ができた


よし!!これで次は実践での立ち回りだけになった!


自分自身の成長を実感でき1人部屋で喜んでいた


せっかくリーシャが用意してくれた服をそのままにするのも失礼だと感じたジェシカは服を脱ぎ下着姿になり着替えていた、、、、


勢いよくドアが開いた!!


「きゃ!」、、、思わず声が出てしまった、、、


「おう、、悪い。」


「アンディ!?大丈夫なの??」


「ああ、少し休ませてくれ、、、、」


「うん、、、、」


するとアンディはおもむろにベッドに横になり眠ってしまった


、、、起こすのも悪いと思ったジェシカ部屋を出て庭にあるベンチに座り記憶を思い出そうとした

だが記憶を思い出そうとすると何かが記憶を邪魔する感じがして思い出せなくなる、、、、


「ジェシカ、、、、」とリーシャが声をかけてきた


「隣いい?」


「うん、、」


するとリーシャは少し遠くを見ながら話してきた


「もう5年以上くらい前の話しになるんだけどね、、、」

「この町に悪魔が潜んでいて人々を襲い食ったり女はレイプされ身籠ったりして悪魔の子なんか産みたくないと言う理由で中絶したりして二度と子供ができない身体になり女性としての幸せを味わう事が出来なくなったりしたの、、」

「もちろん男女問わず悪魔は本能のまま肉を食い血を啜っていたわ、、、、」


「依頼を出しても国は助けてくれなかった、、町の人々は毎日何かに怯えて生活を強いだけられていたの」


「そんなある日、、、、、私の娘アンジェが空が暗くなっても帰ってこなかったの、、、」

「心配になって探しに行ったんだけど探しても見つからずどうすればいいのか焦りと困りでおかしくなりそうだった、、、」


「その時にまだ探していない所を思い出して近くの牛舎の倉庫を覗いたの、、、、、」


「そしたら悪魔がいて近くに裸にして所々噛まれた痕があり笑いながらアンジェをレイプしていたわ、、」


「その場を見た私は怒りもあったけど何をすればいいか分からずただその場で自分の顔を押さ叫んでいたわ」


「そんな私に気づいた悪魔はニヤリとしてアンジェのお腹を殴って貫通させそのまま内蔵を引っ張り出して上を向いて垂れる血と一緒にこっちを見て食べていたわ、、、」


「そしたら悪魔は私に向かって言ってきたの、、」

「次はお前だ、、、、と。」


「怖くなった私はその場を離れようと走り去ろうとしたけど悪魔に追いつかれ殺される!そう感じた瞬間に悪魔の首が胴体から斬り離され大量の血が首から吹き出しその場に倒れ私は助かったの、、、」

「その助けてくれたのがクロスリーパーと言われる人たちだった」

「そこからこの町に潜んでいた悪魔を一夜にして一掃してくれて町に平穏が訪れたの、、、」


「そうだったんだ、、、」


「だからさっきジェシカがアンディの血を啜っていたのを見て思ってもない事を口走ってしまったの、、」

「ごめんなさい、、、」


「ううん、、、リーシャ、、私こそごめん、、、」


「え、、、」


「だってこんな辛い思いしてる人の所に私達がいたら気が気じゃないでしょ、、、、」


「、、、、ジェシカ!」


そう言うと私を抱きしめてきた


「そんな事ない。」

「私の娘みたいに可愛いジェシカを怖いなんて思わないわ」


涙を流し私の目を見て微笑むリーシャ


「ありがとう。」


こうして蟠り(わだかまり)もなくなりリーシャも私たちを心から受け入れてくれたのだった、、、、













評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ