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クロスリーパー  作者: ルーツ


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11/17

解放と憑依

登場人物

   クロスリーパー

主人公   工房の鍛治師

ジェシカ  アンディ


鍛冶屋     鍛冶屋の妻  2人の娘

フレデリック  リーシャ   アンジェリカ


聖人の神子

エンダート

時は少し前にもどる。


「ジェシカはアルフレッドとリーシャを連れてこの町から離れろ」


「分かった!」


「よし、やるぞ!」


「ブラッディローズ」


右手に黒い槍を持ち瞬時に噴水にいる邪教徒に狙いを定め勢いよく向かって行った

槍を向け1人は仕留めたいと思いながら突進した!


切先が触れるギリギリの所で1人の邪教徒に下から上に光る何かに振り切られた!


「何!?、、、、、クソッ!」

「まあいい、、」

すぐさまジェシカのいる反対の方に向いてさっきの奴が追ってきてるか確認しつつ距離を稼ぎ町の人間を襲っている死者共を突いて殺したりして少し広い場所まで誘導出来ると足を止めた。


「よし、、ここならいいだろう。」


改めて光る武器を持ってる奴と一戦交える為に身構えていた


一瞬キラッと遠くから何が光った!!


!!


アンディはギリギリの所で何かを避けたが左耳を失い血が流れる、、、


「ちっ、、避けるのかよ。」


煙の中から人影が見えて近づいてくる、、、


邪教徒は光っている武器を握り煙を薙ぎ払った


「初めまして。そしてさようなら。」


赤黒い法衣にフードの奥に光る眼、、、そして白く光槍を持ってニヤリと笑った、、


改めて身構えるアンディ。


「おいおい、、お前が俺に勝てると思っているのか!?」

「笑わせんなよ!」


、、、、、、。


「ちっ、、、無視しやがって、、、いいさ。」

「死んで後悔しやがれ!!」


そう言うと光る槍を上に向け扇を開く様に左から右へ描くと同じ槍が数本現れた


「死にやがれ!!ホーリースラッシュ!」


アンディに向かって槍が襲いかかる!!


「ちっ、、、ブラッディローズ」


空に向け飛び上がり槍を回避し自分が居た場所をに目をやる


「馬鹿がっ!!」


その一瞬を見逃す事なく邪教徒は飛び上がったアンディに向け既に追撃をしていた!


なんとか避けようとしたが左肩と右太ももの2箇所に槍が刺さってしまった、、、


「ぐあっ!!、、、、クソッ、、、」


「あははは!あははは!!だから言ったろ!あはは!」


地べたに倒れたアンディは左肩を手で抑え止血をしていたが太ももなんかもやられていて素早く動く事も困難な状況だった


アンディを上から目線で馬鹿にしたように見下しニヤリと笑い槍を構えた、、、


「じゃーなっ!!」


アンディに向け槍で突こうとした時だった2人の上をジェシカがアルフレッドとリーシャを連れて移動してるのをアンディと邪教徒の目に映った


「あははは!あははは!お前運がいいな!!」

「そして俺はもっと運がいいぜ!!」


視線をジェシカに向き槍を空に向け投げた


「喰らいやがれ!!ホーリーレイン!!」


槍を投げた空に巨大な魔法陣が現れ雨のように無数の槍がジェシカ達に降り注いだ!


「や、やめろ、、、」


「あー?せっかく拾った命だろ。大切に使えよ笑」


ジェシカを見直すと姿を見失っていた、、


「ちっ、テメーのせいで見失ったじゃねーか!」


男は目を閉じ何かに集中しだしその場からどこかに歩いて行きアンディの前から姿を消して行った、、


「、、、、手も足も出なかった」


ただこのまま傍観するわけには行かない。

周りに目をやるアンディ、、、、、


既に事切れてれる人間やさっきの攻撃に巻き添えを喰らって死んでる死者がいた


アンディは重い身体を引きずりながら1番近い人間の所まで行き持ち上げる。


すまない、、、


そう言うと事切れてる人間の首に牙をたて血を啜った


んぐ、、んぐ、、、んぐ、、、、、、


肩、太もも、、、そして耳までも回復し傷もなくなった。


やはり人間の血の治癒力は一線を超えてるな


しっかりとした足取りでさっきの奴のところに行こうとしたその時だった!!


ジェシカの悲鳴にも似た叫び声が町中に響いた!!


「な、なんだ!?この狂気は、、、、」


空に描かれた魔法陣のちょうど真ん中に青く光る1本の柱が立ち上がった


あそこからとんでもない狂気を感じたアンディは額に冷や汗が流れた、、、


「こ、これは、、、まさかジェシカ、、お前なのか、、」


!!


「な、なんだ!!何かが物凄い勢いで飛び回っている」


!!


何が起こっているのか分からない、、だか声だけはハッキリと聞こえる


「ギャハハハハ!!死ねっ死ね死ね死ねえーー!!」

「アハハハハハ!!この時を待っていた!!」


目で捉える事ができないが周りの何もかもが一瞬にして小刻みにされていく


「ジェ、ジェシカー!!」見えない相手に向け叫ぶアンディ


そんな物凄い勢いで暴れ回っていた奴がアンディの前でピタリと止まった。


「、、、、、、フフ。お前の事は私は知っている」


「、、ジェシカなのか?」


「お前はまだ使える。生かしといてやる」


本来のジェシカはロングの黒髪、蒼く透き通るような目、背もそんなに高いわけではない、、

だが今俺の目の前にいるのは全く違う。


銀髪ロングに真紅の目、、、すらっとした細身、、

まさに古代書物に描かれているマリア様だ。

しかし目を見開きニヤついて狂気そのものだった、、


ジェシカにマリア様が憑依したようにしか思えなかった


その時だった。遠くから男の声が聞こえてきた


「何俺の事シカトしてんだよ!!」


!!


空に浮かぶ魔本陣から槍がこっちに向けて降り注いできた


「ほぉー、、、」


アンディは避けようとしたが憑依されたジェシカはアンディの服を掴み言う


「ここから動いてもいいが死にたくないなら動くな」


そう言うと右手から金色に輝く大鎌を作り出し上を向けくるくると回転させ降り注ぐ槍をいとも簡単に弾き飛ばした


「はは!やるねぇ〜」


憑依されたジェシカは笑っていた、、、


「アハハハアハハハ!いいねぇ!相手してやる。」


この言葉を終わりにエルダートに向け一気に距離を取った!

しかしエルダートも反応し後ろに回避した、、が


「なっ!?」


「アハハハ!」


大鎌でエルダートの回避した方を先に塞いでいていた。更に左手から金色に光る短剣を出し身体の至る所を目の見えない速さでズタズタに刺した


「ぐわっ、、、、な、、な、なに、、、」


エルダートが吐血し血眼になり膝をついた、、、


下を向いているエルダートの後頭部を右足で地面に思いっきり踏みつけ地割れがした


「もう終わりか?んー?情けないのー」


「ぐ、、、、、クソがぁぁぁぁぁ!!」


左手の短剣を収めエルダートの顔を踏んだまま空を見上げると一瞬で姿が消えた!


すると空にジェシカに憑依した者が現れ浮いている、、、

金に輝く大鎌を天に捧げるように構えると耳障りな音をたてながらその場にある空気が圧縮し黒い塊がどんどん大きくなって行く、、、、


「久しぶりにこれを使うのぉ、、、、、ハハ!」


するとジェシカに憑依した者はアンディを見る、、


真紅に染まる塊がアンディの覆って行く!


「な、なんだこれは、、、」


「黙って見ておけ。」


「スカーレット・カタストロフィ」


そう言うと大きくなった黒い塊をエルダートに向け投げると同時に自分の血を混ぜた

黒い塊の中心が紅色になり色が混ざり合いながらすごい速さで地面に衝突した!!


夜にも関わらず大きな光となりとんでもなく大きな音をたて町を一瞬にして消し炭にした、、


*********


アンディは血の塊によって被害を受ける事はなく一体何がおこったのかすら理解ができすただその場に立ち尽くす事しか出来なかった、、、


そんなアンディの前にまたジェシカに憑依した者が姿を現した


!!


「今の私ではまだこの程度か、、、次までにちゃんとコイツを鍛えておけ。」


何の事を言ってるのすら訳がわからないアンディを他所に気を失ったかのように倒れてきた。


「お、おい、、なんなんだよ、、、、」と倒れた女を見るとジェシカに戻り気を失っていた


、、、、、、、。


ジェシカを抱きかかえ周りを見るとさっきまでここに1つの町があったなんて信じられないと思うほど灰燼と化していたのだった、、、、























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― 新着の感想 ―
残酷な描写もファンタジーらしくさらりと読めてしまいました。ジェシカは本来のジェシカじゃないんですよね。ジェシカが今の光景見たら悲しみますね。
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