理性と本能、、、とは
登場人物
クロスリーパー
主人公 工房の鍛治師
ジェシカ アンディ
鍛冶屋 鍛冶屋の妻 2人の娘
フレデリック リーシャ アンジェリカ
聖人の神子
エンダート
「行くぞ。」
「うん!」
アンディはブラッディローズで槍を作り出しそのまま噴水の広場にいる邪気徒が3人に向かって攻撃を仕掛けた!
たが1人の邪気徒によって2人は守られた
「なんだ、、今の違和感は、、、だがこれで俺の事に集中してくれたようだ」
アンディはニヤリとして邪気徒たちから距離を取り散り散りに人間を襲っている死者共を殺りつつジェシカの存在に気づかれないように囮に徹していた
「アンディ、、、ありがとう。」
「よし、、私も、、、待っててねリーシャ」
今いる所から鍛冶屋までならブラッディローズで飛んでしまえば一瞬で辿り着けるが見つかってしまっては意味がないと思い使う隙をみつつブラッディローズで短剣を作り出し身体解放し走って鍛冶屋に向かった
所々で死者が人間を襲ったり逃げ惑う人たちを見かけ助けないと行けないの理解しているが今は何よりリーシャとアルフレッドさんの救出が最優先だった
「ぎゃーぁぁぁあああ!痛い痛いよ!!やめてくれー!」
生きながらはらわたを貪り血を啜る死者、、、
「いやー!!やめて!!お願い、、やめっ、、、、!」
涙を流し懇願してる女性に覆いかぶさりニヤリと笑いながら腰を振り柔らかい女の腕にかぶりつき肉を引きちぎり食べる、、、
(ごめんなさい、、、、)そう自分に言いつつその場を去り武器屋に向かうジェシカ
多くの人間が死者共の餌になっているのを目にする度に早くリーシャ達を早く助けなきゃ、、そう思ってしまい焦る、、
「はあ、はあ、はあ、、、、」ようやく武器屋の前に着いた
ドアを蹴り破り名前を呼んだ!
「リーシャ!!アルフレッドさん!!どこにいるのー!」
返事がない、、、焦るジェシカ。
1階はただ武具が置いてあるだけで荒らされてる形跡はなかった
その足で2階に行くと何か金属がぶつかる音が聞こえる!!
いた!アルフレッドさんがリーシャを死者から守って戦っていた
その光景を見たジェシカは一瞬で怒りに満ちた
「ブラッディローズ」
その瞬間にアルフレッドさんと死者の間に入り短剣を死者の腹に刺しそのまま持ち方を変え上に向けて斬りつけた
短剣の攻撃だった為か真っ二つにならず死者の上半身は2つに裂け1つ1つの内臓が鮮血を流しながら腹からぼたぼたと音をたてながら床に落ち遅れて痛みが来たようで悶絶していた
「うぎゃぁぁぁぁぁー!!!いてえええぇぇぇー!」
そんな事ジェシカにとっては知った事ではない
ただリーシャを傷つけようとした行為にただただ怒りを抑える事ができない
「許さないっ!!」
更にジェシカは悶絶してる悪魔の髪を握り短剣で顔を原型が分からなくてなるまで斬り刻んだ、、、
「ジェシカ!!」
リーシャの声が聞こえた
振り返ると既に私の事を抱きしめてくれた
「ありがとう、、、ありがとう、、、」
「う、うん、、、2人とも怪我はない?」
「ああ、助かったよジェシカ、、」
「今アンディが囮になっているから今のうちに遠くに移動しよう。」
「分かった。先にリーシャお前が行きなさい」
「大丈夫だよアルフレッドさん。一気に運べるから!」
「そんな小さな身体でか!?」
「うん大丈夫。ほら早く私に掴まって」
「あ、ああ。」
アルフレッドは私の腕に掴まりリーシャは私がおんぶしてる
「行くよ!」
「ブラッディローズ」
霧の足場を使い一気に遠くへ移動を開始した
よし!これで2人の救出は成功に終わる。と安堵した時だった!!
アルフレッドが口を開く
「ジェシカ危ない!!上だ!」
上を向くと白く光った無数の槍が雨のようにジェシカ達に降り注いだ
3人傷は浅いがこのままじゃどうする事もできないと判断したジェシカはアルフレッドを掴み直し森に投げた!
「ごめんアルフレッドさん!!どうか無事に着地して!」
「リーシャもごめん!隠れるね!」
「分かったわ!」
移動の速さが降って来た槍より早かった事もあり不意打ちによる攻撃は喰らったがなんとか物陰に隠れる事は成功した
こっからどうする、、、、リーシャを守りつつこの町を出るのは今の私にとってかなり難しい、、
そんな事を考えていると隠れてるはずなのにまた槍が降ってきた
リーシャを守りつなんとか回避をするが何故か位置がバレて何度も何度も同じ攻撃をくらい地味な攻撃だが確実にダメージは蓄積され若干ではあるが渇きを覚える
(このままじゃダメだ、、、どうする、、、)
そう考えていると近くから男の声がきこえる
「お前の位置なんか俺にかかれば全て分かる。」
「いくら逃げても無駄だ、、、姿を現せ!!」
リーシャを見ると無数の傷があり特に左足はかなりの重傷を負い血を流していた、、、、
「ゴクッ、、、、」思わずリーシャの血を見て美味しそうと思ってしまった
「リーシャごめん、、このままだとジリ貧だから私がアイツの相手するからリーシャはその隙に逃げて」
「いやよ!娘を放って行く母なんていないわ!!」
!!
「リーシャ、、、嬉しいよ、、、ありがとう。」
「でもダメだよ、、、アンジェに悪いよ、、、」
「さあ、行って、、、」
「姿を現わさないならまた同じ事をするぞ、、、」
「待て!!」
そう言うと男の前にジェシカは姿を現した
「ふっ、ふふ、、うわはははは!ようやく出会えたな!」
赤黒い法衣を纏い深々とフードを被り光る槍を握り顔が見えないが眼だけが鋭く光っている
ジェシカは短剣を構えた
「ほぉ、、、それがか、、、綺麗な物だな、、ぜひ俺の物にしたい、、、、」
「お前は誰なんだ、、それになぜ死者を使って町を襲う必要があるんだ!今すぐにやめろ!!」
「俺は聖人様の寵愛によりこの世に生を授かりしホーリーエンブレムの1人。エルダード」
「お前を殺す名だ」
「ホーリーブラッド」
そう言うと先にエルダードがジェシカに向けて槍を使い攻撃を仕掛けてきた
突きの連続を繰り返し攻撃をしているがジェシカも負けじとなんとか短剣を使い受け流しているが傷を負っていく、、、、
「あははは!あははは!ほらほらほらー!!反撃してみろよ!!」
槍捌きが上手くなかなか反撃が出来ずにいたが必ず5回連続突きをすると一瞬だが隙ができるのが分かった
その隙に反撃するよう時を待った、、、
「ほらほら!早くしないと血流し過ぎて大変な事になるんじゃないのかー!!」
確かに言ってる通りだった、、、さっきより渇きが酷くなって来ている、、、
「早く、早くこいっ!!」
りこれでケリつけてやるよ!!」と5連続突きがきた!!
最後のチャンスと思い集中しあと1発1発を丁寧に受け流し最後の5発目は微かに喰らったが何とか耐えた!!
「ブラッディローズ」
一瞬でエルダードとの距離を縮め喉元まで来た!そして一気に喉元に向け短剣の切先で刺し殺そうとしたが間一髪の所で避けられた!
しかしジェシカはそのまま体勢を変える顎に向けてサマーソルトキックを当て少し後ろにのけ反ったエルダードに向けブラッディプリズンをし周りに血の霧を作り出し右手には真紅のロングソードを持ち最後の力を振り絞り身体解放し目で捉える事は無理な速さでエルダードを斬り刻む
「はあ!はあ!はあ!はあ!はー!!!」
「これでどうだ!!」
、、、、、、、、。
紅い霧に人影はなかった、、、あれだけ斬ればさすがに人影なんてできるわけがない、、、
倒した、、、、ジェシカは安堵し緊張の紐が解けた
その瞬間!!
光を纏った槍がジェシカに向け放たれていた
!!
血の使い過ぎ、ひどく渇きを感じ血を欲している、過度な身体解放、様々な要素が交じり避けるなんてできる訳が無かった、、、、
ジェシカは目を閉じ諦めた、、、、、
(あれ、、、、、、、痛くない、、、、?)
「ジェ、、、ジェシカ、、、、、ぐふっ、、、、」
!!!!!
そこには背中から槍をくらい口から血を噴き出し私に倒れているリーシャがいた、、、、、
「ああ、、、あ、、、、あ、あ、、、ああ、、、あ、、」
「リ、、リー、、、リーシャ、、、リーシャー!!」
「何で!!何でよ!!!」
「ねえ、、ジェシカ、、、生きて、、お願い、、、」
そう言うとリーシャはジェシカを残った力で抱きしめた、、、、、
「わたし、、の、、ちを、、、、のん、、で、、、」
「そし、、て、、い、、き、、、、て、、、、、、」
「あ、ああ、、、ああ、あ」
「ア″ア″アあ″あ″ぁ″ぁ″ぁ″あ″ーーーー!!!!」
『私の中で何かがキレた』
【ホンノウニイキロ】
!!!
そこからの私は何が起こったのか分からなかった。




