油断
ゴーレムとミニトレントの後処理、素材を回収し、村人達の元へ戻る ラゴス、ユオ、ドラン。
「ドランッ!すごかったぁ!すごかったぁ!」
レオンが興奮気味にグイグイとドランに迫っていた。
「ゴーレムと初見で戦って無傷の帰還はスゴイよ!」
1人の守護兵が言った
ドランは謙遜しなかがら隊列に戻った。
「……ドラン」
エルミーがボソッと呟く様に言った。
ラゴスに軽い治療を施し、隣村までの道のりをまた進み始めた。
その後も森の魔物の脅威が襲いかかってきたが、なんとか難を逃れながら進み隣村まであと少しという所だった。
「あとあの先を抜ければ隣村へ続く1本道が現れるはずだ…」レオナントが言った。
全員が疲弊していた。それ程この森を抜けるのは大変な事だったのである。
「あ!あかるくなってきた」
レオンはそう言うと光差す方へ駆けた。
「ま、まてレオン!」
そう言ったのはレオンの隣を歩いていたガーランドだった。ガーランドはレオンを行かせまいと追いかける。
その時、レオンとガーランドの間の地面が震えた。
ゴゴゴゴゴ ザァーン
地中から長いミミズの様な虫の魔物が現れた。
ラースワームだった。
「レ、レオン!」
ガーランドが叫びながらレオンのもとに駆け寄る。
「う、うわぁ」
レオンは突然現れた魔物にたじろぐ。
ラースワームは鋭いキバでレオンに噛み付こうとした。
「ぐわぁぁ」
レオンを庇ってガーランドが噛まれてしまった。
「ガーランド!!」
レオンが叫んだ。
ガーランドに絡みつこうとするラースワーム。
そこにユオが現れた。
「ごめん!遅くなった!」
そう言うとユオはガーランドに刃が当たらぬ様、器用にラースワームのみを切り落としバラバラにした。
「ぐっ…くっ…」
ガーランドが苦しそうに痛みを堪えている。
「ガーランド!!」
レオンが駆け寄る。
「レ、レオン…ケガは…ない…か」
ガーランドが汗だくになりながらレオンを気に掛けた。
「ぼ、ぼくは大丈夫だけど…ガーランド…血が止まらない!」
「だ…だいじょーぶだ…」
ガーランドは右肩から半身を噛みつかれていた。
ラースワームの唾液に含まれる成分で血が止まらなくなっていたのだ。
「急いで村へ!」
ラゴス守護兵団長が号令をかける
村人達と守護兵団はなんとか森を脱し、隣村へと急いだ。
「あと2キロくらいだ!」
ドランは重症のガーランドを運びながら励ました。
「ひぐっ…ひっぐ」
レオンはずっと泣いていた。
「着いた!着いたぞ!」
ユオが先に行き、隣村の村長 カイロウに話をつけ、医者を手配していた。
「早く!こちらへ!」
医者がガーランドを担いだドラン事、建物に入る様に促す。
「ガーランドッ!死ぬなよっ!」
ドランは励ましながら、建物を出る。




