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使者とリラダン総長 そして リラダンの部屋

「失礼します グランドマスター リラダン様」


ノックの音と共に ヴァレッタ騎士が入ってきた


「どうした ヴァレッタ君」

「は・・それが使者が来たそうで 急ぎ戻って来てほしいそうです」


「ふむ・・」


「・・・どうやらスペイン王であり神聖ドイツ皇帝でもある

カルロス5世陛下からの使者のようだとか」


「そうか」


騎士達の宿舎、グランド・マスター、総長であるリラダンの特別室

そこで身支度を整えるリラダン

「ああ、まだそこにいるな 魔物のシオン」


束の間の・・しばしの沈黙の時間 


「はい、おりますよ総長様」黒い影から現れる少年シオン 吟遊詩人


「今回の使者、これが吉報か?」「はい 思ったよりも早かったですね」


「ん、ああ」「うっ・・!」


部屋の隅から現れた 忍び込んだ暗殺者がリラダンに襲い掛かる

リラダンが剣を抜くよりも早く シオンが動く


シオンが疾風のように暗殺者の前を通り過ぎたかと思うと

暗殺者は一瞬にして引き裂かれ、血まみれの肉片と化す ペロリと指先や手についた血を舐めるシオン


「・・・・・」眉を少しばかり寄せた程度で 平常の顔を戻るリラダン


「ああ、すいません 部屋を汚しましたね」シオン

指を鳴らすシオン


無数の小さな黒いアリのようなものが 肉片に群がり 

死体や血の跡さえ消してしまった


「・・・・ご褒美など おねだりしても?」「何が欲しい?金か?」


「宿代の金貨二枚に・・それから」

視線が部屋にある 沢山の果物やパン、チーズにへと・・


「好きなだけ持ってゆくがいい 金貨は10枚 いや16枚だ」


「わああいい」子供のように歓声に笑顔


「・・・変わった奴だ」「うふふ」


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