表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
62/78

イエニッチリの護衛兵士と窓辺の姫君

トプカプ宮殿の中 部屋の一つ 一人の姫君

「スレイマン大帝さまの姫 そのお世話をする私の叔母さまが

エジプトに行かれるご予定があるとか・・」

彼女は呟きながら 小さな壺のクリーム状の香油を手につけたのだった。

甘いジャスミンの香り 芳香が漂う


幾何学模様の細工がある窓辺からはオアシスのような噴水のある中庭が見える

「シュルーク姫様 チャイとお菓子を準備しました」侍女が声をかける

「ああ、有難う」彼女が笑う

「新しいベールにドレスが手に入ったわ それに香油も うふふ」


窓辺の外では

一人の若者 イエニッチエリの護衛兵ナウファルが彼女を切なそうに見ている

ずっと何年も 出会ってから何年も‥結ばれる事のない見つめるだけの初恋

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ