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譲渡とマルタ島

使者の話


「11世紀から続く 貴方たち 

最後の十字軍 マルタ島をお渡ししたいとの皇帝からの御話です」


「ほう・・」驚きどよめく 聖ヨハネ、ロドス騎士団の幹部たち


「代価は毎年 一羽の鷹のみ」


だが、その島は ロドス島同様に 水際の最前線

それに水が少く 緑が少ない岩ばかりの島でもあった


まずは調査隊として マルタ島を訪問


内地の首都にあるイムデーナでは そこに移住して住んでいた貴族達には

形式的には 歓迎されたが


本音は 新たに来た騎士団に距離を置きたい者達も少なくない

平民たちは おもに漁師が多く また逃げて来たアラブ系の者達も

独特な言語を持ち どうにか言葉は通じるが 訛りがあって不便に感じた 


しかも、岩が多く 緑が少ない 水は不足気味

気候も北アフリカに近いせいもあり シロッコという熱風の季節がある

それで被害が出る事さえ

・・だが 岩の多い島は 岩は美しい材質なので輸出品の一つでもあった


・・また転じて見れば 古代の時代 遺跡群は興味深く 謎めいた母神信仰らしきもの

巨人の女神の神殿が別の島にはあるという 他にも奇妙な遺跡が多い

沢山の車輪の跡地が崖でぷっつりと切断されて 後は海が広がる


以前は海の交易路でもあったという 古代フェニキア人 シュメール人 

ギリシャ人


後に分かったが 近隣に透明度が高い海辺のある小島があり

それはとても見事で素晴らしいものだった


「兎と鶏などを食料として持ち込んだ方がいい それから水場をもっと確保せねば」


交易路の島であり優雅で薔薇の異名を持つ ロドス島とは 違い過ぎる場所で 

一から生活基盤に城塞に軍港を作る羽目となるは 間違いなかった


だが・・


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