表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/18

第4話 ウィリアム王国へようこそ!

ウィリアム王国に追放されたイオリ達はウィリアム王国とバルタリ王国の国境都市西アルブレッサにいた

バルタリ王国との領地争いで国境都市アルブレッサは和平条約の下東アルブレッサと西アルブレッサに分裂した。

発展度合いで行ったらバルタリ王国の方が王都も近いため発展しているが西アルブレッサを統治するウィリアム王国も近年再開発が進んでおり観光客には「新旧が交錯する町-西アルブレッサ」と呼ばれている

王都ウィリアムと繋ぐウィリアム街道もあることから昔から宿場町として栄えており近くの「アルブレッサ鉱山」と呼ばれる鉱山では武器や防具の材料であるミスリル鉱石や鉄鉱石の採掘が盛んに行われていた。


「聖女様はウィリアム王国初めてですよね?」


町の様子を見ているとニコラウスが声をかけてきた。

ニコラウスはバルタリ王国騎士団の副隊長だった男だ

そんな男が何故追放された私と旅しているかって?

それは騎士団や家臣たちはこの処分に納得がいっていないため騎士団という身分を捨て聖女イオリの護衛をしているのである


「ニコラウス様私はもう聖女ではありません。ですからイオリとお呼びください」


---もう私は聖女ではない---

それは「バルタリ王国の聖女ではなく一般市民の女の子」になったからだ


「しかし・・・」

「それにこの国に聖女が来ているとなるとこの国の民がびっくりしてしまいますのでどうかイオリとお呼びください」


私は人に囲まれたり注目を集めることが苦手なのだ

日本でも学校一の美女と呼ばれていたが誰とも話すことなく過ごしていたのだ


「わかりました・・・では失礼ながらイオリ様と呼ばせていただきます」

ニコラウスは納得がいっていなさそうだったがいつもでも聖女と呼ばれるのは恥ずかしい

それにもう聖女ではないのでここはけじめをつけてもらう必要があった


「イオリ様!そろそろお昼の時間ですが夕食はどうしましょうか?」

「ではあちらのお店で食事をしましょう」


大通りで一番にぎわっているレストラン黄金の鹿亭というお店を入ろうとした・・・その時


「大変だ!鉱山で魔物が大量に暴れまわってけが人が出ている治癒魔法を使える人は手を貸してくれ!」


賑やかな雰囲気だった西アルブレッサの人々はこの出来事をきっかけにあたりがザワザワしまたあるものはその場で泣き崩れるものもいた


「イオリ様ここは私が・・・」

「いいえ私が行きます。」

「しかしイオリ様に危険が・・・」


私は聖女だが攻撃する手段は持っていない

いや・・・国や民を守るのに特化しており攻撃利手段を自ら捨てて治癒能力や防御能力に魔力を割り当てている


「今は聖女ではありませんが私が行った方が強力な治癒魔法を付与することができます。今ここで喧嘩をしている場合ではないんです!」


その言葉にニコラウスは


「わかりました・・・ですが危険があっても対処できるよう私も同行させて頂きます」


そう言いアルブレッサ鉱山へと向かった

程なくして鉱山の作業員詰所に到着し挨拶を済ませ怪我人を見ると既に亡くなった人や今にも命の灯火が消えそうな人も大勢いた。


「今助けますからね」


私は聖女・・・困ってる人や苦しんでいる人を助けたい!

その一心で祈りを込めると神々しくも温かい光が放たれた

広域治癒魔法・・・ワイドヒールだ

聖女以外でもこのワイドヒールは使えるが性能は桁違いだった

しかしこの魔法は傷を癒すだけで死者を蘇生することはできない


「待っててくださいね!今助けますから!」

「リザレクション!」


聖女しか扱うことができない秘術の一つ死者蘇生だ

ただしこの魔法は死亡から時間がたてば経つほど失敗する可能性が高くなる

大規模な魔力を行使する為そう短時間に何回も使うことができない

あとは死者が起き上がれば成功なのだが・・・


「あれ?私は確かに死んだはずなんだが・・・」

そう言いながら起きた


「殿下!」


そう言いながら騎士がやってきた

どうやらこの人はこの国を治める王子だったようだ


「ありがとうございます!あなた様のお陰です!」


そう言うと私の手を取り喜んでいた。


「私ができることをやっただけなのでお礼されるほどでは・・・」

「イオリ様!鉱山の内部にも負傷者がいます!早くこちらへ!」

「今行きます!」


そう言うと私は鉱山の内部へと向かった


「・・・・」


事件から3時間後魔物の数も減り事態が沈静化した時には既に火が沈みそうになっていた

今回の事件で亡くなった人は幸いリザレクションのお陰で0人だった。

もちろん大量の魔力を使いポーションのお世話になったのは言うまでもない

後はこの国の騎士団に任せて帰ろうとするとある一人の男性が声をかけてきた


「私はウィリアム王国第一王子のアラン・ウィリアムです。先程はありがとう!」


先程私が蘇生魔法を使って助けた男性だった


「是非ともお礼をさせて頂きたい!私と王城へ来ていただけないだろうか!」

「私は名乗るほどのものでもないですし治癒士として助けたかっただけですので失礼いたします」


といい立ち去ろうとすると


「君はバルタリ王国の聖女さんだよね?」

「いえ私はただの治癒士です。」

「治癒士が死者を蘇生する魔法があるとは聞いたことないんだけど・・・」


そう言いながら近づいてくるアラン・ウィリアム第一王子


「とにかくお礼がしたいので来てほしい!」


どうやらこの場から逃げ出せないようだ


今回はちょっと長めでしたがいかがでしたでしょうか?

もうちょっと文章の構成能力が欲しいところですw


次回は王都ウィリアムでのイオリとアラン第一王子との様子を書きたいと思います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ