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第三話 それぞれの野望


「イオリ!貴様は国外追放じゃ」


この出来事には実は裏があった

マリアーノとエイルはイオリを追い出すことによって本命のマリアーノと結婚しようと企んでいたのだ

この国には「第一王子は聖女と結婚する」という伝統がある

見方を変えれば好きな相手がいようが結婚相手の選択権はないということだ

その為イオリを偽聖女に仕立て国外追放としたのだ


「これであの邪魔な聖女がいなくなりましたねエイル様♪」

「あぁこれからはマリアーノと2人で生活できるな!」


このマリアーノの身分は不明だがそれ以上にこのマリアーノがかわいいのだ

勿論イオリも美人でかわいいがマリアーノの方が甘えてきて守りがいがあるのだ

その時はエイルはこう思っていた

しかし一方のマリアーノはどす黒い野望を抱えていた


「ふふふ・・・これで邪魔な聖女も消えたことだしいよいよあの計画を実行するときだわ・・・・」

「ん?なんか言ったかい?」

「何でもないよ~」


エイルとイチャイチャしていると夜が更け元々イオリが使っていた部屋へと戻った


「今日からここが私の家・・・もとい私の野望を達成するための重大な拠点だわ!」


そうこの女実は「魔族」なのである


ん?魔族なのに人間みたいじゃないかって?

実はこのマリアーノはレジスタンスなのである

レジスタンスの特徴はありとあらゆる結界に強い耐性を持つ上級魔族なのである

この反則技ともいえるレジスタンスは人間とほぼ変わらない特徴と膨大な魔力と強い聖結界への耐性が100年に一度の厄災と呼ばれる原因の一つだ


「あのバカな王様と王子のお陰で厄介な聖女も追放されたしこれで第一フェーズは終了だわ」

「全くですなマリアーノ様」


そう声がすると禍々しいオーラと共に魔族の一人が現れた

「あらカーミラまだ起きてたのね」

「えぇ・・・マリアーノ様の帰宅お待ちしていました。あの聖女は恐らく歴代で最強の聖女になる可能性が高く追放されたのはかなり大きな進展と言えますな」


イオリ本人やこの王国は気づいていないが実はイオリはこのレジスタンスでも防ぎきれない聖結界を世界のすべてに結界を張れる「パーフェクトウォール」の適性を持っていたのだ

このレジスタンスですら恐れる聖結界は神との契約と神々との適合の資格を得た人生の伴侶を得ることといった複数の条件をクリアして初めて取得できる力なのだ


「まぁエイルと結婚したといてあれは明らかに神々との適合の資格は持っていないからあんまり脅威にならないんだけどね」


と笑いながらベットに転がる

マリアーノの野望・・・それは「世界の覇権を手に入れること」

エイル王子やジョエル王はこの時の決断を後悔するときも近いだろう


今回は追放させたエイル王子と偽聖女マリアーノの大きな野望を中心に書きました。

次回はウィリアム王国を旅するイオリに運命の出会いがあるかも!?

お楽しみに!

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